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消えた創作意欲

 自分でも不思議なくらい創作意欲が無くなったことに困惑している。

 1年前、元友人たちとケンカをして以来、自分は趣味の自作小説を書こうとしても必ず冒頭部分で挫折してしまうようになった。

 それから苦しんで、徐々に小説を書く感覚が広くなり、ここ半年は全く小説を描かなくなった。

 今は、ぼんやりとかすかに「書けるなら書きたい」という意欲はあるが、多分1バイトも書けないだろうという気持ちになっている。

 

 仕事・家事・仕事の勉強・運動などの活動。または読書したり旅行したりといった遊び。こうしたことが楽しすぎるんだろう。

 楽しくはないとしても、ある程度満ち足りているんだと思う。

 

 小説なんか書くよりも仕事の勉強をしたい。

 俺が仕事の勉強をしたら、会社の同僚・上司や派遣先のプロパーの人に喜んでもらえる。10年レベルのスパンで見て会社で生き残れる可能性が上がったり給与面でプラスになる。

 小説を書いても何も起きねえ。友人は見向きもしなかった。Pixivで50とかもらってもしょうがねえ。まあ、感謝のコメントくれた人が数人いて、そいつらには悪いなって思ってる。

 

 それに、仕事の勉強は今の俺にとって面白い。(まあ勉強自体は面倒臭いけどな。勉強を我慢したうえである程度の面白味を感じるということです。)

 友人と絶交する直前。自動車の日記ブログを書いている「銀急」さんという人と親しくしていて、その人から「君(カミブクロ)が新しく就いた職種は君に合っているよ」と言われたことがありました。ああ、確かに彼は人を見る目がある人間だったんだな。

 

 ああ、友人よ。創作よ。小説よ。文化よ。

 もし、漫画家やミュージシャンといった人が突然創作意欲を無くしたらどうなってしまうのだろう。

 まあプロでそうなったら自業自得なんだけど、これアマチュアのワナビーの段階で創作意欲を無くしたら本当の地獄だなと思うんだ。

 高校卒業後、ずーっとミュージシャンを目指して、15年間フリーターを続けてきました。33歳になった日、突然気が付きました。

「あっ、今俺の心の中で何のメロディーも湧いてこない。涸れ井戸だ。」

「ギター、触るのも嫌だ」

「毎日毎日練習して、33歳。今後売れる可能性なんてあるのか?」

「ただひたすら、寝たい」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地獄や。

 別にミュージシャンじゃなくても、漫画家・お笑い芸人・劇団員・小説家。こういうまだプロにもなってないワナビーの人がずっと夢を追い続けて、そして突然創作意欲が枯渇したら、もう

地獄・地獄・地獄!

戻ることも進むこともできぬ地獄!

こういう人、たくさんいるんだろうなあ……。

 

 しかし、彼らは結局のところ「みんなからチヤホヤされたい」=「名誉欲」を欲してそうした職業を目指したのだから、そうした結果失敗に終わっても、それは何というか、そりゃ「大金」と「名誉」を一気にもらえる賭けは分が悪いよな。って思いますね。僕は。同情しません。