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 大熊町の常磐道下り線で4日夜、高速路線バスと乗用車が正面衝突した事故があり、乗用車の2人が死亡した。現場は東京電力福島第一原発事故の影響で帰還困難区域になっており、付近の放射線量は毎時4マイクロシーベルトを超すことも。バスに乗っていたけが人の多くはマスクもなしで2時間近く、路上にとどまらざるを得なかった。

 県警によると、事故があったのは4日午後8時40分ごろ。死亡したのは乗用車を運転していた中国籍の秦丹丹さん(33)=広野町中央台2丁目=と同乗していた小学1年生で長女の熊田京佳さん(6)。秦さん親子は宮城県内の水族館に行った帰りだったという。

 高速路線バスは東京・池袋発、相馬市行き。運転手を含む41人が乗っており、2台がぶつかった後にバスに追突した乗用車の運転手も含め40人が軽傷を負った。現場は片側1車線の対面通行区間。県警は、乗用車がセンターラインを越えたとみて調べている。