トランプ氏　週末のビッグマッチ観戦を否定「まったくのでたらめ」

ドナルド・トランプ氏　（ＡＰ） Photo By ＡＰ

　米大統領選において、共和党の指名獲得が確実視されている実業家のドナルド・トランプ氏（６９）が５日に自身のツイッターを更新。７日（日本時間８日）に行われるプロボクシングのＷＢＣ世界ミドル級タイトルマッチを観戦するという報道を否定した。

　同タイトルマッチは王者サウル・アルバレス（２５＝メキシコ）がアミール・カーン（２９＝英国）の挑戦を受けるというボクシングファン注目の一戦。この興行のプロモーターを務めるオスカー・デラホーヤ氏（４３）は、両者の激突を見てもらおうと、トランプ氏を会場に招待することを決めたのだ。

　しかし、トランプ氏といえば、これまでの選挙戦でメキシコ人を犯罪者扱いしたり、イスラム教徒の入国を禁止する考えを示すなど、過激な発言で国民の注意を引きつけた人物。リングに上がる２人はメキシコ人のアルバレスとイスラム教徒のカーンで、さらに、トランプ氏の招待をメディアに明かしたデラホーヤ氏の両親は、メキシコ移民という構図になっている。

　デラホーヤ氏の機知というか、ちょっとした悪意というべきかは判断に迷うところだが、トランプ氏は後者に目を向けた模様。「私が試合を観戦すると報じられているようだが、まったくのでたらめ。残念ながら他に用件があるのでね」と元６階級制覇王者の“もてなし”をはねのけた。