漁船拿捕、早期収束で一致 次期総統と自民議連会談
【台北・鈴木玲子】今月20日に台湾総統に就任する民進党の蔡英文次期総統は5日、訪台した自民党の「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の岸信夫衆院議員らと台北市の民進党本部で会談した。沖ノ鳥島(東京都)周辺海域で海上保安庁の巡視船が台湾漁船を拿捕(だほ)したことに台湾・国民党の馬英九政権は反発しているが、会談で双方は、早期収束を目指すことで一致した。会談後、岸氏が報道陣に明らかにした。民進党側はこの件を発表していない。
馬政権が派遣した巡視船など2隻は6日に沖ノ鳥島の排他的経済水域(EEZ)に到着する見通し。軍艦も同海域に向かわせている。台湾紙は、さらに最大級の巡視船も増派したと報じた。
岸氏らは6日に馬総統と面会する予定。蔡氏との会談では、蔡政権発足後の日台関係の促進などでも意見が交わされた。