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【コラム 撃戦記】

JBCは独自ルールの強化を

2016年5月6日 紙面から

 来日したボクシングのマウリシオ・スライマンWBC会長が、世界バンタム級王座を10度防衛した山中慎介(帝拳)を表彰するとともに、選手の安全と正確なジャッジの必要性を訴えた。

 毎月各選手の健康状態をチェックし、所定の用紙に練習時間、スパーリング回数などをプロモーターと日本ボクシングコミッション(JBC)が書き込んで管理、月末に本部に報告させて状況を把握しよう−という呼び掛けだ。また、ジャッジにヘッドホンを着けてもらい、会場内で熱狂する客の騒音を遮ることで試合に集中させたいという。昨年10月からすでに試験採用し、いい結果が出ているらしい。

 JBCの秋山弘志専務理事は「いいものは採り入れていきたい」と検討を約束した。だが、日本で世界王座だと承認している4団体はルールや健康管理の指針がまちまちだ。日本は世界戦や世界王者の数が多いボクシングの大手市場だが、王者が乱立して価値が薄れている。JBCは独自のルールを強化して権威の維持に努めてほしいと思うのだが。 (格闘技評論家)

 

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