ごく小規模な噴火…山頂付近に火山灰 気象庁
気象庁は6日、新潟県の新潟焼山(やけやま)でごく小規模な噴火が発生したと発表した。同日午後1時ごろ、山頂東側の噴気孔周辺に、火山灰が積もっているのを上空から確認した。噴火の時期は不明だが、4月15日に上空から観測した際には、降灰は確認されていなかった。噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)を維持する。
気象庁によると、新潟焼山で噴火が確認されたのは1998年春以来。昨年12月下旬から噴煙量が増加し、今年3月以降は山頂から半径1キロ以内の立ち入りが規制されている。今月1日以降、小さな火山性地震が増加していたことから、監視を続けていた。
1日に23回だった火山性地震は、5日は15回、6日は1回と減少傾向にあるが、気象庁は「火山活動は活発な状態が続いている。登山者は地元自治体などの指示に従って、危険な地域には立ち入らないでほしい」と注意を呼びかけている。【円谷美晶】