僕の住んでいる岩手県では、大きな牧場から小さな牧場まで点在しています。
小岩井農場を始め、中洞牧場、そして以前レポートしたくずまき高原牧場など…。
乳業メーカーもいくつかありまして、最近では岩泉乳業の岩泉ヨーグルトが地元から全国に広がりつつあります!以前、AKB48の小嶋陽菜さんがツイートしたことも話題になりました。
このあたりで最大手は小岩井乳業。
小岩井農場から始まり、今では全国に乳製品を販売しています。
小岩井コーヒーはみんな飲んでますよね!
以前、乳業メーカーに勤めていた時はよくチェックしていました。
さて、今回レビューするのは、小岩井乳業の看板商品…
小岩井生乳100%ヨーグルトです。
プレーンヨーグルトは各社販売していますが、生乳のみで仕上げたプレーンヨーグルトを販売しているのは、大手メーカーでは非常に珍しい。
このような製法は牧場自家製のヨーグルトに多いのですが、量産品では安定性や濃厚感付与のため、脱脂粉乳やクリームを加え、乳成分を高めることが多いです。
今回は、そんな生乳100%ヨーグルトを、ヨーグルトオタクのみるおかが徹底的にレビューしていきます。
【目次】
生乳100%ヨーグルトの成分
原材料と栄養素の比較
まず、大手4社の代表的なプレーンヨーグルトで、原材料と栄養成分を比較してみましょう。
全て100gあたりの成分表になっています。
カロリーはほとんど変わらないですが、小岩井生乳100%ヨーグルトと比較すると、他社製品はたんぱく質、炭水化物が多く、脂質が少ない傾向にあります。
小岩井の生乳100%はその名の通り生乳が原料なので、牛乳の栄養成分とほぼ同じ値です。加えているのは乳酸菌だけ。
ちなみに『生乳』とは加工処理をしていない絞ったままの乳という意味。
加熱殺菌をした時点で『牛乳』という名前になります。
ヨーグルトの製造工程では、乳酸菌を添加する前に殺菌するので、その時点で牛乳になりますが、スタートの原料は『生乳』ですね。豆知識。
話を戻すと、他社製品は原材料で生乳以外に『乳製品』を使っています。
乳製品のパッケージに関する記事でも書きましたが、『乳製品』は脱脂粉乳やクリーム、チーズなどの総称です。
『相対的にたんぱく質、炭水化物を高め、脂質を低める』乳製品は『脱脂粉乳』です。
粉末を添加しただけではカロリーがあがるので、水で戻した脱脂粉乳で成分調整しているのでしょう。
脂質が減れば、味のキレは良くなりますが、物足りないと捉える人もいます。
各社がこれらの点を微調整してベストの味を模索しているんですな。
生乳100%ヨーグルトの乳酸菌
生乳100%ヨーグルトは特定保健用食品、いわゆるトクホと認可された食品です。
この点は、トクホと機能性表示食品の記事で詳しく解説しています。
『生きて腸まで届く』の表示に関しては、ヨーグルトと腸内環境の記事をご参照ください。
さて、パッケージによると、生乳100%ヨーグルトでは『ビフィドバクテリウムBB-12』というビフィズス菌を使用しています。
上述の大手4社プレーンヨーグルトが使用している乳酸菌ですが、大きな差はありません。
いずれも、ブルガリア菌とサーモフィラス菌というヨーグルトでは基本となる2種の乳酸菌がベースです。
そこに、『生きて腸まで届く』要素を加えるためにビフィズス菌を添加したのが、各社のプレーンヨーグルトとなっています。
ブルガリア菌、サーモフィラス菌、ビフィズス菌の3種がベースです。
継続して摂取することで腸内菌叢の善玉菌(ビフィズス菌)が増加し、腸内環境が改善されるという基本的な健康効果が期待できます。
ただ、4社のプレーンヨーグルトの健康効果に大きな差はないので、自分にあったヨーグルト、好みの味のヨーグルトを選びましょう!
類似商品では、菌株の差で悩むも、人間の個体差…自分に合うヨーグルトを探す方が先決です。
試食評価
生乳100%ヨーグルトの見た目
プレーンヨーグルトなので、甘みはありません。
まずはそのままの味を確認したいので、何も加えないで見ていきましょう!
ゼラチンなどで固めていないので、かなりソフトなヨーグルトです。
スプーンですくうとトロトロ。
ホエイを分離させずに、この状態で製品化できてるのがすごい!
以前レビューしたパルテノはカッチカチの濃厚なヨーグルトで、スプーンをひっくり返しても落ちませんでした。
対して小岩井生乳100%ヨーグルトはトロトロと流れていきます。
そのままの生乳を乳酸菌が出す乳酸だけで固めると、こんな状態になるんですね。
生乳100%ヨーグルトの風味
さっそくいただきます!
…
うまいんだけど…
僕は基本的にヤクルトやR−1等、機能性の乳製品ばっか食べてます。
あまり普通のプレーンヨーグルトは食べないんですが、これはめちゃくちゃおいしいぞ!
評価をグラフに直すとこんな感じ。
プレーンヨーグルトの場合、甘み評価はいつも0にしています。
まず酸味ですが、ヨーグルトとしては普通か、普通よりも少しマイルド。ツンとくる酸味はありませんが、しっかりと感じられます。
パルテノのような濃厚さはありませんが、生乳の風味がそのまま生きています!
特筆すべきはなめらかさの項目なんですよ!
口触りやキレを点数化してるのですが、ふわふわで優しい口触りに驚きました!
口に入れた瞬間『えっ!?』って思ったヨーグルトは初めてかもしれません。
後味が弱いので、物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、口に入れた瞬間に、強いミルクの風味とマイルドな酸味が一気に広がって消えていくのです。
簡単に言うと、砂糖なしでも大量に食べられるプレーンヨーグルトです。
そのままの味だけで十分楽しめる。
せっかくなので、はちみつもかけてみました。
これまた一気に違う味に変わります。
デザート感が格段に増しました。
ヨーグルトとハチミツの相性は最強!ヘルシーに甘みを強めたいときはハチミツですな!
プレーンヨーグルトは、ミルク本来の味を楽しみたい人が多いかもしれませんが、飽きてきたときのアクセントにハチミツは超おすすめです!
まとめ
プレーンヨーグルトを販売しているメーカーって、『生きて腸まで届く』を推すことが多いんですよ。
ただ、4社のプレーンヨーグルトでPR方法が違うのが小岩井100%ヨーグルトなんです。
小岩井農場のイメージに乗っている部分もあると思いますが、『生乳のみを使用』して、『ミルク本来の風味を残したおいしいプレーンヨーグルト』がこの商品なんです。
牧場自家製ヨーグルトのコンセプトで量産化に成功したヨーグルトとでも言いましょうか。
絶品のなめらかさを持つおいしいヨーグルト。
一度試してみてください!
クセになりますよ。
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みるおか