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共和主流派、反発強く…トランプ氏指名へ

 【ワシントン西田進一郎、ロサンゼルス長野宏美】米大統領選に向けて実業家ドナルド・トランプ氏(69)の候補指名が確定した共和党内で、主流派の反発が収まらない。前回2012年に党候補だったロムニー元マサチューセッツ州知事は党大会欠席の意向を表明。ブッシュ前大統領一族も「関わらない」と一線を画した。ライアン下院議長は5日、CNNテレビに「支持する準備ができていない」と語り、トランプ氏への態度を保留した。

     ライアン氏はインタビューで、トランプ氏を支持するかどうか態度を保留したうえで「私は支持したいと思っているが、(大統領選で勝つために)必要なのは党をまとめることだ。指名候補がその重い任務の大部分を背負わなければならない」と語り、分断された党を結束させる努力を求めた。また、党の基軸である保守的な理念、政策の必要性を強調し、トランプ氏をけん制した。

     これに対し、トランプ氏は「私はライアン氏の政策課題を支持する準備ができていない」と反論したうえで、「おそらく将来において、我々は協力し、何が米国民にとって最善かについて合意できるだろう」とする声明を発表した。

     トランプ氏と、その指名獲得を阻止しようと「トランプ降ろし」を狙った党主流派との溝は深い。米メディアによると、トランプ氏を厳しく「口撃」するなどトランプ降ろしの急先鋒(せんぽう)だったロムニー氏は、トランプ氏を党の正式な候補に指名する7月の党大会を欠席する意向だ。

     また、指名争いに敗れたジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の父親であるブッシュ元大統領と兄のブッシュ前大統領も今回の大統領選に参加することも関与することもないとし、トランプ氏を支援しない考えを示しているという。

     一方、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)は5日、ロサンゼルスで集会を開き、トランプ氏と混乱する共和党を批判。「私たちは何をしでかすか分からない危険な人物を大統領にするわけにいかない」と語り、「彼の言葉は憎しみに満ちている」と非難した。混乱する共和党について「あちら側は怒鳴り合っている」と皮肉り、「私たちは問題を解決する必要がある」と結束を促した。

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