富士通は3D画像圧縮や合成技術、解析手法を駆使して、IoT活用によるスポーツセンシングの実用化に取り組んでいる。当面の目標は体操競技への適用だ。
日本体操協会からの要請を受け、15年秋ころから開発に着手した。高精度の3Dセンサーで記録した競技中の選手の動きをコンピューター処理して、関節座標を可視化して分析するシステムを検討中だ。通常のカメラ映像のみでは分かりにくい身体の重心の位置や角度を数値データで確認したり、360度で分析したりできるようにする。
15年12月には鈴木大地スポーツ庁長官が日本体育大学健志台キャンパスを訪れて、白井健三選手をはじめとする日本体育大学体操競技部の練習を視察した。鈴木長官は「これまで経験と感性のみに頼っていた世界に“科学の目”を入れることで、選手の強化はもとより、見る楽しみにも役立つ」と期待を寄せた。
視察には日本体操協会に加え、ITベンダーとして富士通とセイコーも参加し、それぞれが開発への取り組みを紹介した。ここで語られたのは「観客、選手、審判」という三つの視点だ。
(3Dセンサーによって選手の動きを解析=イメージ写真)
観客にも利点
体操競技が年々高度化するなか、“観客”には技の難易度が分かりにくく、解説を聞いて理解しているのが現状。「難易度が即座に表示されれば競技のすごさがリアルタイムに体感できる」(日本体操協会)。
“選手”向けは現在、指導と練習にカメラ映像を用いている。3Dのスポーツセンシングで数値化したデータを生かすことで、一流選手とのギャップを見ながら最適な身体の動かし方を確認することも可能となる。
“審判”向けは採点の支援を目指す。選手の技をリアルタイムに認識し、難易度なども可視化できれば微妙な判定にも役立つ。セイコーは新体操の審判向けモニタリングシステムを開発。各審査員が何を減点したかを秒単位で記録し可視化できる。
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宮里 秀司
7時間前
センサーを駆使して選手の動きを把握する取り組みは、様々なスポーツで取り入れられています。2020年に向け、各国によるIOT活用の巧拙がメダル獲得競争に影響を与えるかも知れません。
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