雑誌「歴史街道」のサイトの中で、「上司にしたい歴史上の人物」のランキングが掲載されていました。
上司にしたい歴史上の人物 ベスト11
ランキングは以下のとおり
1位 織田信長 得票率 9.2%
2位 坂本龍馬 得票率 6.7%
2位 西郷隆盛 得票率 6.7%
4位 山本五十六 得票率 6.1%
5位 徳川家康 得票率 5.5%
6位 伊達政宗 得票率 3.7%
7位 勝 海舟 得票率 3.1%
7位 上杉謙信 得票率 3.1%
9位 吉田松陰 得票率 2.5%
9位 豊臣秀吉 得票率 2.5%
9位 石田三成 得票率 2.5%
織田信長が堂々の1位!です。
「歴史上で好きな人物」のアンケートを取ったら、きっと、似たような結果になるのでしょうね。
私自身、織田信長に対して「冷酷で、部下に非常に厳しい」というイメージを持っているので、1位という結果にはびっくりしました。
さて、本サイトには、アンケートに寄せられた声も記載されています。
信長に関しては、
- 才能・努力・運で将来が開けそう。ただ、1回の失敗も許されそうにない
- 失敗すれば酷そうですが、手柄を立てればしっかり見てくれる、よい上司となりそうです
- 厳しさと若さの中に優しさがある
- こういう人には、うまく振る舞えば気に入ってもらえる自信がある
とのコメントがありました。
厳しいけれど、しっかり評価してくれるということと、信長自身は実は優しい人だったということに起因しているようです。
分類してみたら
エゴグラムという人の性格を5つの心を領域に分けて分析する性格診断法があります。5つの心とは、具体的には
- CP(Critical Parent):厳しい父親の心・支配性
- NP(Nurturing Parent):優しい母親の心・寛容性
- A(Adult):冷静な大人の心・論理性
- FC(Free Child):奔放な子供の心・奔放生
- AC(Adapted Child):従順な子供の心・順応性
となります。
人は皆、これら5つの心を持っていて、その出方の高低があるというものです。
なので、どれかひとつだけに当てはめてはダメなのですが・・・、独断と偏見に基づき、11人をあえて当てはめてみると・・・
CP:厳しい父親の心・支配性
織田信長
NP:優しい母親の心・寛容性
西郷隆盛、山本五十六、徳川家康
A:冷静な大人の心・論理性
伊達政宗、勝海舟、上杉謙信、石田三成
FC:奔放な子供の心・奔放生
坂本龍馬、吉田松陰、豊臣秀吉
AC:従順な子供の心・順応性
該当なし
ご異論あろうかと思いますが、私としては、こんな感じになりました。
おもしろいと思ったこと
おもしろいと思ったのが、NP・A・FCにほぼ均等に分かれたこと。
それぞれ歴史上の偉人としての成り立ちやエピソードなどがたくさんあって、それをベースに選ばれているわけですし、そもそも、この分類の仕方に難アリなので、信憑性は低いかもしれません。
それでも、この分類から読み取れるのは、
人によって、上司としたい人物像は異なる
ということです。
当たり前といえば当たり前なのですが、歴史上の人物に当てはめたら、とても、わかりやすく表れたと思うのです。
これは、乱暴な言い方をすれば、部下が3人いれば、それぞれが求める上司像は、NP・A・FCの3つに分かれるということです。
そして、例えば、「冷静な大人の心」が良いと思っている人の上司が「奔放な子どもの心」の持ち主だったら、うまくいかないということを示していると思うのです。
実際、周りを見回したら、いろいろなタイプの上司がいれば、いろいろなタイプの部下がいて、日常茶飯で、それぞれの想いが錯綜し合っていますからね。
さて、上司という立場の人は、自分が求める上司像になれたとしても、最悪、部下の3分の2からは、受け入れられないかもしれません。
じゃあ、どうすりゃいいの?ってことですが、前回書いたとおり、やるべきことをやる、自分の足元をしっかりと見つめなおすことではないでしょうか?
それにしても、上司という立場は本当に難しいものだと思います。
元記事、とても興味深かったので、是非、どうぞ。
【歴史街道脇本陣】 「上司にしたい歴史上の人物」とは? | PHPオンライン 衆知|PHP研究所
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では、また。