熊本地震の被災地支援活動で、県のPRキャラクター「くまモン」のデザインを利用するための県への届け出が、4日までの16日間で3390件に上った。くまモンは地震後に活動を自粛していたが、被災者らを激励するため「こどもの日」の5日から避難所などへの訪問を始める。
熊本地震後、国内外から届いた「くまモン」を励ます手紙=4日、県庁
県は地震後の4月19日から当面の間、募金活動やチャリティーイベントに限り、くまモンのデザインを事前に許諾を得なくても使用できる届け出制にした。通常3週間程度かかる手続きを省略し、支援活動をしやすくするのが目的だ。
対象は支援活動に使うポスターやチラシ、のぼり、募金箱など。届け出は当初1日100件程度だったが、大型連休に入り300件前後に増えた。「くまモンを通した支援の輪は着実に広がっている」と県くまもとブランド推進課。
全国のファンや子どもたちからの手紙も4日までに110通に上り、香港など海外からも寄せられている。「はやくげんきになってね」「みんなが応援しているよ」など、くまモンや県民への温かいメッセージが添えられている。
くまモンの活動については「被災地に元気を与えてほしい」など早期再開を求める声が県に多く寄せられていた。同課は「くまモンは子どもやお年寄りたちと触れ合い、多くの支援者に感謝の気持ちを伝えることを楽しみにしている」という。(蔵原博康)
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