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韓国殺菌剤事件で教授拘束 実験捏造で企業擁護か

2016.5.5のニュース

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韓国殺菌剤事件で教授拘束 実験捏造で企業擁護か

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 韓国で加湿器に使う殺菌剤により1500人超が死傷した事件で、検察は4日、最大の被害を生んだ殺菌剤を製造・販売した「オキシー・レキット・ベンキーザー」から金を受け取り同社の殺菌剤の危険性を否定する実験結果を発表していた国立ソウル大獣医学部教授(57)を拘束した。

 被害者団体によると、同事件で関係者が拘束されたのは初めて。

 教授は同社が責任を回避できるよう実験結果を捏造した疑いがある。検察は近く逮捕状を請求する方針。聯合ニュースは、収賄罪が適用される可能性があると伝えた。

 殺菌剤を巡っては、2011年8月、オキシー製品で健康被害が起きると保健当局が発表した。オキシーは自社製品の分析を教授に依頼。教授は同社製品と健康被害の間の因果関係は「明確でない」とする報告書を作成し、同社はこれも根拠に責任を否定し続けた。

 同社は研究費名目で2億5千万ウォン(約2300万円)をソウル大に拠出したほか、教授に別途数千万ウォンを支払っていた。オキシーは批判の高まりに押され、今月2日になって謝罪した。(ソウル共同)

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