アジアからは2人ランクイン
父フレッド氏が設立した石油精製会社を、私企業の巨大企業『コークス・インダストリーズ』に育て上げた経営者兄弟だ。もし同社が株式を公開したとすれば、世界の巨大企業をランキングしているフォーチュン500社でも、優にベスト20以内に入ると見られている。また両氏は米国の政界を揺り動かす「ティーパーティー」運動の資金元としても知られている。
過去30年で1番人気のあるニューヨーク市長としても知られる同氏は証券会社大手のソロモン・ブラザーズに勤務し、同社の共同経営者にまで上り詰めた野心家だ。通信会社ブルームバーグを設立し、ウォール街の企業へ金融情報端末を販売して巨万の富を築き上げた。任期満了で市長を退任した後は、ブルームバーグにCEOとして復帰している。
大手ビジネスソフトウェア企業オラクル・コーポレーションの共同設立者であると同時に、作家や教育者としての顔も持っている。4度の離婚歴のある私生活や、ヨットレースのスポンサーなど、様々な話題に事欠かない氏は、自宅を和風建築にするほどの親日家でもある。
昨年の16位から一気にジャンプアップしたのは、FacebookのCEOザッカーバーグ氏。最年少でのトップ10入りとなった。2015年12月に妻プリシラ・チャン氏と共に設立した「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ」に自身が保有するFacebook株の99%を生涯にわたって寄付すると発表している。
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