自分は家族の影響でホラー映画を観ることが多かったんだよ。レンタルビデオに行くでしょ。そしたら必ず家族の手にホラー映画があるんだよ。
もうね、どんだけホラー映画好きなんだよ。人間って少なからず、相手の影響を受けたりする生き物だからね。例えば彼氏彼女の趣味を自分も知るにつれて好きになったりするわけじゃん。
そんな自分もホラーと言えばゾンビ。すっかりゾンビものに毒されてしまったみたいでさ。ウォーキング・デッドってゾンビものの海外ドラマでしょ。
いっちょ観てみるかってなったんだ。数々のゾンビものを観てきた自分からしたら、多少なりともゾンビに対して目が肥えているはず。
どうせゾンビがでてくるから怖がらせよう、怖がらせようとするんでしょ。さほど期待せずに観たんだよ。そしたら見事にハマってしまった。
これゾンビものなんだけど、ゾンビより登場する人間が一番怖いんだよ。街が廃墟と化し、機能しなくなった。生きるか死ぬかの極限状態に置かれた人間の心理が嫌というほどででくるんだ。
自分たちの家族のグループが生き残るためだったら、敵対する他の人間たちと戦う。殺し合いだってしてしまう。もうね、人間って怖いなって感じたんだ。
人間って素晴らしいと言いたいところだけどね。本質的には凶器の部分って持ち合わせているんじゃないかな。また、追いつめられた人間は普段ならありえない火事場のクソ力を発揮すると聞いたことがある。
小柄な母親がエレベーターから娘がいるベビーカーが落ちそうになってしまった時があった。小柄な母親は通常では考えられない力でベビーカーごと持ち上げた話を聞いたことがある。
我が子を守るために母親は力を尽くす。第六感というものがあるのならば、人間には眠っている力があるのかもしれない。
自分は勉強する時にアロマを嗅ぐようにしているんだけどさ。アロマを嗅ぐ前に同級生に自分の脈をはかってもらい、アロマを嗅いだ後、脈をはかってもらったら脈の動きが変わったんだよ(脈が沈んだり浮いたり、ゆっくりになったりした)。
これは鍼をすることでも脈は変わるんだけどね。人間の身体は外部からの刺激によって変わるんだ。ウォーキング・デッドでは環境が変わる。あれだけ発展していた文化が荒野のように荒れ果てる。
街はゾンビどもがうじゃうじゃする。生きるために、ゾンビにならないために登場人物たちは戦い続ける。鉄砲の使い方だってマスターする。
この海外ドラマはたくさんの登場人物が、銀河英雄伝説ばりにでてくる。外国の俳優なので有名度が分からないのもあるけれど、非情な世界だからさ。
これでもかと言うぐらい、あっけなく死んでしまったり、ゾンビに噛まれてゾンビ化してしまったりする。
それでも登場人物たちはあきらめずに前へ進んでいく。単なるゾンビドラマと思ってはいけない。中身はかなりシリアスなのだから。
自分がこのゾンビたちのいる世界にいたとしたらどうなっていただろう。恐怖におののきながらも、できれば生きたいと希望を持つかもしれない。
ただ、果たしてゾンビと戦えるだろうか。足が震えるんじゃないか。助けてと声がだせないんじゃないか。ゾンビを目の前にした時、自分は何ができるか分からない。
例えそんな状況になったとしても生きたいと希望を持ちたいな、ウォーキング・デッドを観て、そんなことを思った。
※ウォーキング・デッドはhulu、Amazonプライムビデオで配信されてます。
ユーリオ的まとめ
ホラー映画は見た目の怖さだったり、いかにも驚かせようとする突然の音がでたりする。もうね、ホラー映画ばかり観ていると感覚がおかしくなってさ。
それぐらいの恐怖度では驚かないんだよ。実際に出演者が謎の死を遂げたホラー映画は奇異な出来事として怖かった。
人間不信なわけではないんだけどね。人間心理を語る上で、一番人間が怖いと思うんだよ。怖いからこそ、対応ひとつで相手が鬼にも仏にもなる場合だってある。
極限の状況に追い込まれた人間どもがどのような行動をするのか。ウォーキング・デッドにはたくさんの人間心理がつまっているような気がします。