| FP水野綾香の「HAPPY! マネー美人塾」 |
- 水野 綾香
- 約200名のFPが活躍するブロードマインド所属。メイクアップアーティスト、ボディメイクのプロなど、美容の専門家とコラボレーションを含めて年間約60回、過去、4,000名以上の女性を対象にセミナーを開催してきました。日本にたくさんの「マネー美人」を作りたい!という思いで知っているとトクをするお金の情報をわかりやすくお伝えしています。現在アメリカンショートヘアーのうにちゃんとふたり暮らし。週に1回はホットヨガに通って体力作りも♪
現在、くらしとお金の相談メディア「Sodan(ソダン)」でも、女性目線に立って、モア世代に役立つ多数のマネー情報を発信中。
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「おひとりさま」の老後に安心できる貯蓄額とは!?
結論からいうと、独身女性が老後、安心して、ひとりで暮らすために必要な額は6千万円以上と試算できます。
まず、大きい割合を占めるのが「住宅費用」です。こちらは現役時に購入した持ち家や持ちマンションで生活していくのか、賃貸で生活していくのかによっても大きく異なりますが、仮に賃貸を選択した場合、毎月7万円の家賃の家に住んだとすると、60歳から女性の平均余命の89歳まで、29年間で2436万円です。
そこに、毎月の経費である「水道光熱費」や「食費」、「通信費」や「レジャー費」、「医療費」、「保険料」などで、1ヶ月あたり10万円の支出が必要と仮定すると3,480万円がかかります。最後に、葬儀費用として200万円程度を上乗せして、合計で6116万円となります。
では最初の私のように、現役時代に一生懸命働いてきた分、老後は趣味を楽しんだり、少しぜいたくをしたい!という気持ちがある人はどうでしょう?
例えば、週に1度の外食(1回5千円)、月に1度の国内旅行(1回5万円)をしたい!と思った場合、それだけでも年間84万円です。退職後の29年間それを続けると、先ほどの額に2千万以上が上乗せになります。
いずれにせよ、かなりの金額がかかりますね。。。 「6千万円!? そんなに貯められない。。。(涙)」という声も聞こえてきそうです。ただ、もちろんここに各種年金は含まれていないので、実際に自分で貯める額はもう少し減ってきますので安心してください。
会社員で厚生年金に加入し、22歳から60歳まで38年間の平均標準報酬月額が30万円の方だと現在の年金額の目安は月15万円程度です。65歳から受給開始し89歳まで4320万円の年金を受け取れる試算になるので2千万程度が退職までに貯めるべき目安、と考えてもいいでしょう。(※受給額には個人差があります。また上記試算は現時点のものです)
私もまだまだ目標額には到達しませんが、前回のコラムでも書きました「短期・中期・長期」の3つの視点で預け先を変えて運用していますよ。一緒に頑張っていきましょう♪