熊本地震 多くの子どもに変化 急性ストレス反応か
熊本地震の発生から5日で3週間になるのを前に、NHKは今週、3歳から小学6年生までの子どもがいる保護者100人にアンケートを行いました。その結果、今も多くの子どもに「1人でいられない」などの変化が表れていることが分かり、専門家は急性ストレス反応を示しているとみられるとして、適切な対応を呼びかけています。
アンケートは今月2日から4日まで、熊本市と益城町それに南阿蘇村で3歳から小学6年生までの子どもがいる保護者に聞き取りを行い、100人から回答を得ました。
この中で地震直後の子どもの様子について複数回答で尋ねたところ、「1人でいられなくなった」が57人いたほか、「家に入れなくなった」が30人、「寝つきが悪くなった」が29人など、88人の保護者が子どもに何かしらの変化が表れたと答えました。
また、こうした変化が「今も見られる」と答えた保護者は75人で、地震直後より減ったものの、4人に3人は今も子どもの様子が地震前とは違っているとみています。
具体的には「夜になると『地震が来る』と怖がり、家で眠れない」や「トイレに1人でいけなくなった」「いらいらしている」などの回答がありました。
被災地で心のケアに当たっている専門家は、子どもが地震への恐怖感から急性ストレス反応を示しているとみられるとして、悪化しないよう適切な対応が必要だと呼びかけています。
この中で地震直後の子どもの様子について複数回答で尋ねたところ、「1人でいられなくなった」が57人いたほか、「家に入れなくなった」が30人、「寝つきが悪くなった」が29人など、88人の保護者が子どもに何かしらの変化が表れたと答えました。
また、こうした変化が「今も見られる」と答えた保護者は75人で、地震直後より減ったものの、4人に3人は今も子どもの様子が地震前とは違っているとみています。
具体的には「夜になると『地震が来る』と怖がり、家で眠れない」や「トイレに1人でいけなくなった」「いらいらしている」などの回答がありました。
被災地で心のケアに当たっている専門家は、子どもが地震への恐怖感から急性ストレス反応を示しているとみられるとして、悪化しないよう適切な対応が必要だと呼びかけています。
今回のアンケートでは、学校や幼稚園・保育所の再開にあたって支障があるかも保護者に尋ねました。
これに対し、「余震のなか学校生活になじめるか心配」と答えたのが30人、「現在の居住地や避難所から通えない」が12人いました。
このほか、「通学路に地割れや倒壊しそうな建物があり不安」や、地震が続いているなかで「学校や保育所に行かせること自体が不安」と子どもの安全確保を心配する回答が目立ったほか、「学校にいるときに地震が起きたら、子どもがパニックを起こすのではないか」と精神面を懸念する声もありました。
また、「学校が終わったあと子どもを1人で留守番させるのが不安」という共働き家庭や、「当面、弁当が必要だが、自宅が壊れて弁当が作れない」といった声も複数ありました。
これに対し、「余震のなか学校生活になじめるか心配」と答えたのが30人、「現在の居住地や避難所から通えない」が12人いました。
このほか、「通学路に地割れや倒壊しそうな建物があり不安」や、地震が続いているなかで「学校や保育所に行かせること自体が不安」と子どもの安全確保を心配する回答が目立ったほか、「学校にいるときに地震が起きたら、子どもがパニックを起こすのではないか」と精神面を懸念する声もありました。
また、「学校が終わったあと子どもを1人で留守番させるのが不安」という共働き家庭や、「当面、弁当が必要だが、自宅が壊れて弁当が作れない」といった声も複数ありました。
「あえて家族で語り合って整理を」
被災者の心のケアに詳しく、今回も南阿蘇村で活動している宮城県名取市のNPOの桑山紀彦医師は、子どもの変化はつらい目に遭ったときの自然な反応だとしたうえで、「放っておくとPTSD=心的外傷後ストレス障害に悪化する可能性があるので、しっかりケアしないといけない。今のどきどきした気持ちをしっかり抑えていくには、あえてあの日のことをみんなで、家族のなかで語り合うこと。あの日のことをしっかり語って整理をつけていかないといけない」と話しています。