蹴球探訪
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【首都スポ】東都大学野球 国学大・久保田がお目覚め130m弾 中大に連勝で勝ち点3一番乗り2016年5月5日 紙面から
◇国学大7−3中大国学院大が7−3で中大に連勝、勝ち点を3とした。打率1割台で苦しんでいたドラフト候補で主将の久保田昌也中堅手(4年・龍谷大平安)が6回、1点差に追い上げた中大を突き放す今季1号3ランを放った。中大は11年ぶりの開幕6連敗。2部は、青学大が立正大に雪辱し、優勝に待ったをかけた。東農大も優勝に望みをつないだ。 第4週で未消化だった1部の専大−国学院大3回戦は6日正午から行われる。 お目覚めの一発は、バックスリーンを越える推定130メートル弾だ。国学院大の久保田が6回2死一、二塁で、不振脱出の3ラン。2年生右腕・伊藤の直球をたたいて、3試合ぶりのヒット&打点を記録し「ボールがどこに飛んだかは見ていませんが、感触はバッチリでした」と言葉も弾んだ。 1年春からスタメン出場。龍谷大平安高でも主将で、大学でもなるべくしてなった主将は苦しんでいた。3番を打ちながらチャンスに凡打もし、この試合前まで打率は1割6分1厘。1回無死二、三塁では、144キロ直球を見逃し三振。だが、「きょうは感触は良かった」と復調の兆しはつかんでいた。 発奮材料もあった。前夜、龍谷大平安高の主将でもある弟の悠内野手(3年)に電話した。春季京都府大会が真っ最中。3打数3安打だったことを祝福するつもりが「お兄ちゃんは全然あかん、カスやなあと言われムカついた。こりゃ打たないといけないと思った」。2部では、龍谷大平安高から青学大に進んだ2年下の後輩となる徳本が逆転三塁打。しょぼくれていられなかった。 3ランだけでなく、自慢の守備力も見せた。2点を返された6回、なお2死一、三塁で、中前打をすばやくさばき、三塁を狙った一塁走者を刺してピンチを断った。試合前、責任感が強い主将を楽にさせようと久保田と話をした鳥山泰孝監督(40)もひと安心。「苦しんでいる中で1本出て良かった。気楽にやれとは言ったが、彼が目指しているところ(プロ)はそういう世界ではない。チームの勝利にも、自分の夢にも真正面から向き合ってほしい」 チームは勝ち点3にリーグ一番乗り。「自分が打てなかったときも、みんなで勝ってくれていたので、気持ちが折れずにすんだ。感謝したい」と久保田。中1日空けて6日に、未消化で残っている専大3回戦が組み込まれた。2010年秋以来11シーズンぶりの優勝へ大事な試合が続く。「ことしのチームは気持ちが強い。きょうの勝ちは置いておいて、あさってもしっかり勝ちにいきたい」。ラストスパートは主将が引っ張っていく。 (小原栄二) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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