トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

岩隈、今季登板6試合目でようやく初勝利

2016年5月5日 紙面から

アスレチックス戦の6回、ピンチを切り抜けて雄たけびを上げる岩隈(共同)=オークランドで

写真

◇マリナーズ8−2アスレチックス

 初勝利だ、奪首だ! マリナーズの岩隈久志投手(35)は3日、敵地オークランドでのアスレチックス戦に先発。7イニングを4安打1失点と好投し、今季6試合目の登板で初勝利(3敗)を挙げた。88球中56球がストライク、3奪三振、2四球の内容だった。青木宣親外野手(34)は1番左翼で先発し、4打数1安打、1打点。8−2で快勝したチームは、5年ぶりの6カード連続勝ち越しを達成。この日敗れたレンジャーズを0・5ゲーム差でかわし、ア西地区首位に浮上した。

 長いトンネルを抜けただけに、喜びもひとしおだった。岩隈は序盤こそ制球に苦しみ、2回は2四球などで2死満塁のピンチを迎えたが、ここをしのぐと尻上がりに調子を上げた。3回以降は、連打で1失点した6回を除くと二塁さえ踏ませず、今季6試合目の登板で初勝利を手にした。

 「やっと一つ勝ったということで、すごくほっとしているし、すごくうれしい。長く感じた。他の先発投手が良かったし、焦りもあった」。共同電などによれば、岩隈はようやく人心地ついた表情で語った。

 それもそのはずだ。今季はこれまで6試合で3敗。昨季からだと、メジャー自己最長の(7試合で)4連敗を止めた。

 岩隈が「野手の守備にも助けてもらった」と語ったように、バックも好守連発でもり立てた。特に目立ったのは、遊撃マルテだ。2回2死満塁で鋭い打球をさばくと、併殺も2度完成。6回無死一塁は遊撃右への強烈なゴロを横っ跳びで捕ると、バックハンドトスの二塁送球で併殺の基点となり、サービス監督は「あのプレーが大きかった。身体能力の高さを見せつけたな」とうなずいた。

 マ軍は2011年5〜6月以来の6カード連続勝ち越しで、貯金4(15勝11敗)は、14年シーズンの終了時以来。気が付けば、地区首位に躍り出た。「小気味いいね。みんなの自信が増している。先発投手が好投し、チームに勝つチャンスをくれているおかげだ」とサービス監督。好調の波に、岩隈もここから乗っていけるはずだ。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ