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【プロ野球】

広島の野村、バットでチームの再奪首に貢献

2016年5月5日 紙面から

巨人−広島 4回表2死一、三塁、右前へ2本目の適時打を放つ野村。捕手小林(河口貞史撮影=東京ドームで

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◇広島6−1巨人

 広島が巨人と入れ替わり、再び首位に浮上した。野村はリーグトップに並ぶ4勝目。投げては6回途中1失点と粘り、打っても2、4回に適時打。5回には松山の適時打などで3点を加えた。巨人は江柄子が崩れ、打線も12残塁の拙攻。

   ◇

 広島は1日にして首位を奪回した。勝利の立役者は野村。9番打者として試合を動かした。

 「打撃は好き。チャンスで簡単にアウトになると流れが来ない。絶対に打ってやろうと思っていた。勝ちたいという気持ちだった」

 2回2死二塁。江柄子の初球を右翼方向へ運んだ。浅い飛球に長野がスライディングキャッチを試みるが、捕球できず適時打になった。4回2死一、三塁でも右前にしぶとく運び、今度も長野のグラブの先に当たって落ちた。

 1試合2本の適時打は自身初。広島投手陣では1998年6月28日の中日戦(ナゴヤドーム)で紀藤真琴が記録して以来、18年ぶりだ。緒方監督は「きょうは祐輔でしょう。打席で良い意識が見えるね」と目尻を下げた。

 江柄子は明大の3年先輩。「中日の岩田さんも4年生で、その輪に入れてもらっていた。かわいがってもらった先輩なのでプレーでも勝ちたいと思っていた」と恩返しに声を弾ませた。

 打って2打点。投げては5イニング2/3を8安打1失点。6回2死から3連打で失った1点が、16イニングぶりの失点でもあった。なお満塁のピンチを託した今村が、立岡を打ち取るとベンチで叫んだ。

 自身は昨季から巨人戦4連勝。チームの巨人戦連敗も4で止めた。黒田に並ぶリーグトップの4勝目。さあ、子どもの日。野村がつくった上昇気流に乗り、鯉のぼりが元気に舞う。

 

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