ソウル=牧野愛博
2016年5月5日13時55分
北朝鮮の国家方針を決める第7回朝鮮労働党大会が6日、平壌で始まる。党大会開催は36年ぶり。金正恩(キムジョンウン)第1書記の個人独裁を強化し、内外に宣伝する行事となる。核・ミサイル開発を維持する一方、経済は低迷し、具体的な数値目標を示すのは困難とみられる。
党大会の開催は、金日成(キムイルソン)国家主席時代の1980年10月にあった第6回大会以来。今回の会期は3~4日間で、初日の6日に正恩氏が過去の事業を総括し、2日目には党規約の改正がある見通し。最終日に党中央委員会や政治局など党幹部の改選を行うとみられる。
正恩氏は2011年末の権力継承後、軍や党、政府の幹部らを次々に更迭、粛清して権力の強化を図ってきた。党大会を「名実ともに金正恩時代の幕開けを宣言する舞台」(元労働党員)として活用し、呼称や党規約の変更などで自らの偶像化を進める見通しだ。
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朝日新聞国際報道部
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