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柏、結束し快進撃 若手活躍 新監督指揮で心機一転

4月30日の神戸戦に勝利し、大勢のサポーターと喜ぶ柏レイソルの選手

 サッカーJ1の柏レイソルが好調だ。先月30日には、第1ステージ(17試合)の9試合目となるヴィッセル神戸戦に快勝して、公式戦6連勝。4連勝中のリーグの順位も最下位寸前から4位に急浮上した。元日本代表の工藤壮人選手らの移籍や、ブラジル人監督の突然の辞任に見舞われたが、若手選手の活躍とチームの結束力が危機を救った。4日はヴァンフォーレ甲府とのアウェー戦に臨む。【橋本利昭】

     ホームの日立柏サッカー場であった30日の神戸戦。前半、今夏のリオデジャネイロ五輪に出場するU23(23歳以下)日本代表候補の山中亮輔選手(23)がフリーキックでJ1初ゴールを挙げ、後半には今季加入した伊東純也選手(23)もゴールを決め、若手の貢献を印象付けた。試合後のヒーローインタビューで山中選手は「選手が自分の持ち味を発揮しているので、こういう勝ち方ができる」と満面の笑みを浮かべ、更なる飛躍を誓った。

     昨季は、Jリーグ優勝などレイソルの黄金期を築いたネルシーニョ氏(現・神戸監督)の後任として吉田達磨氏(現・アルビレックス新潟監督)が就任。若手育成で定評があったものの、わずか1年で退任し、その後はブラジル出身のミルトン・メンデス氏が指揮を執ったが、家族の健康上の問題を理由に3試合で辞任した。

     窮地を救ったのがヘッドコーチから昇格した下平隆宏監督だ。就任時のチーム成績は1分け2敗でJ118チーム中17位とどん底。サポーターからも「工藤選手も移籍し、応援する気になれない」と見放されつつある状況だったが、ここから「V字回復」に成功する。

     公式戦8試合目のナビスコ杯(4月6日)で初勝利。同10日のリーグ戦ではFC東京を1−0で降すなど快進撃を続け、3日現在、4勝2敗3分けで勝ち点を15に伸ばしている。しかもリーグ戦の4連勝は無失点。「プレッシャーをかけ続けよう」という下平監督の指示に選手が体を張ったプレーで応えた結果だ。ハードワークを支えたのはチームの若さで、神戸戦の先発平均年齢は22.91歳と相手より4.45歳若く、2−0で勝った先月24日の鹿島アントラーズ戦では相手より全体で3.5キロ多く走った。

     下平監督は好調の理由を「コーチングスタッフやサポーターの支えもあってやっているという意識が強く、雰囲気がいい。それが結果に結びついているのではないか」と話している。

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