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岸田外相「官民挙げミャンマー支援」 スーチー氏と会談

2016/5/3 14:03
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 【ネピドー=秋山裕之】岸田文雄外相は3日、ミャンマーで実質的に政権を主導するアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と同国外務省で会談し「民主化や経済発展を官民挙げて支援していきたい」と伝えた。スー・チー氏の来日を改めて招請した。スー・チー氏は「日本国民のミャンマーに対する善意を評価する」と語った。

 岸田氏はミャンマーで民主的な選挙を経て政権が発足したことを歓迎した。日本が支援する分野として、ミャンマー側の要望が強い雇用、保健、教育、農業、インフラ、財政・金融を挙げた。

 岸田氏は共同記者会見で「ミャンマー側としっかりと意思疎通を図り、意思を確認した上で協力するのは当然。ミャンマーが必要としている協力を具体的に進めていきたい」と述べた。

 スー・チー氏は共同記者会見で、過去に日本政府がミャンマー軍事政権に対し欧米諸国よりも融和的な態度をとったとの指摘に「全く自然なことだ。民主主義では多様性を受け入れることが重要」と語った。軍事政権下で自宅軟禁を経験しながら続けた自らの民主化運動について「日本国民が私の活動を誠意をもって支援したと理解している。日本国民の気持ちを大切にしているし、評価する」と述べた。

 3月末のミャンマー新政権発足後に日本の閣僚がスー・チー氏と会談するのは初めて。岸田外相はこの後、ティン・チョー大統領とも会談する。

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