【米中西部インディアナポリス(インディアナ州)=黒見周平】米大統領選の共和党指名候補争いは、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が指名を獲得することが確実となった。

 トランプ氏は3日夜(日本時間4日午前)に開票が行われたインディアナ州予備選で圧勝し、2位のテッド・クルーズ上院議員(45)が選挙戦からの撤退を表明。6月7日の予備選最終戦までに、指名獲得に必要な全米の代議員の過半数1237人に到達するめどが立った。

 ビジネスマンのトランプ氏は、選挙で選ばれる公職に就いた経験のない、米政治史上で異色の大統領候補となる。11月8日に予定される本選は、民主党の元大統領を夫に持ち、初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン前国務長官(68)との対決になる公算が大きい。