米大統領選 韓国「結果に関わらず韓米同盟は発展」

【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は4日、11月の米大統領選で共和党の実業家ドナルド・トランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が戦う見通しとなったことに関連し、「選挙結果と関係なく、民主主義や市場経済など共通の価値に基盤を置く韓米同盟は揺るぎなく発展していくものと確信している」と述べた。

 米国の国益を最優先する「米国第一」の外交を主唱し、韓米同盟の根幹を揺るがすような発言をためらわないトランプ氏が大統領になる可能性に対する一部の懸念を念頭に置いた発言とみられる。

 トランプ氏は3日、中西部インディアナ州での共和党予備選で圧勝し、同党の指名獲得を確実にした。

 この当局者は、各候補陣営とネットワークを構築し、接触を強めるなどして韓国の外交政策に理解を得る努力を続けているとし、11月の本選まで選挙動向を注視していくと説明。米国の政府や議会なども「同盟国としての韓国の役割と貢献を十分に評価している」と強調した。

 トランプ氏は、米軍が駐留する韓国や日本が経費負担を増額しなければ米軍を撤退させる可能性もあると言及したほか、韓国と日本の核保有を容認するような発言もしており、当選すれば韓米関係に大きな影響が出ると懸念されている。

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