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フリースタイルダンジョン、YouTube配信終了へ 洋楽の権利問題がネックに

『フリースタイルダンジョン』/番組公式Webサイトより

テレビ朝日系列で放送中のMCバトル番組『フリースタイルダンジョン』のYouTubeでの配信を終了することが、スポンサーであるサイバーエージェントの社長・藤田晋さんのTwitterの発言で明らかになった。

かねてより、番組のオーガナイザーであるラッパーのZeebraさんは、YouTubeへ配信すると、MCバトルの際に使用できないビート(楽曲)が数多くあることから、YouTubeから撤退したい旨の発言をTwitterで投稿していた。

藤田さんも同様にYouTube配信終了の理由として、「YOUTUBE投稿にあたり権利許諾の取り直しに、特に海外のトラックに関して大変な負荷がかかっているため」としている。

注目の『フリースタイルダンジョン』とは?

#30/フリースタイルダンジョン
『フリースタイルダンジョン』は、2015年9月よりスタートした、フリースタイル(即興ラップ)の巧拙を競うMCバトルをテーマとした番組。

さまざまなバックボーンを持つ挑戦者ラッパーたちが、「モンスター」と呼ばれる5人の実力派ラッパーと勝ち抜き形式でMCバトルを繰り広げ、審査員のジャッジにより勝敗を決めるという内容だ。

「モンスター」として挑戦者に立ち向かうのは、R-指定さん、漢 a.k.a. GAMIさん、サイプレス上野さん、T-PABLOWさん、般若さんの5人。

そして、オーガナイザーとメインMCをつとめるZeebraさんをはじめ、進行役にはUZIさん、審査員にはいとうせいこうさんやERONEさんといったレジェンドが勢揃い。

若手ラッパーが実力派ラッパーに挑み勝ち上がっていくという明快なコンセプト、互いのプライドをかけて熾烈な戦いを繰り広げるラッパー同士の熱量やドラマ性から、日本語ラップやヒップホップカルチャーになじみのなかった層からも注目を集め、日本語ラップ再燃のきっかけにもなっている。

ZeebraさんもYouTubeからの撤退を望んでいた

『フリースタイルダンジョン』は、「出来るだけ多くの方に非常に高いレベルに至っている日本のフリースタイルを観て欲しい」という思いから、地上波での放送終了後にYouTubeに番組の動画がアップされ、番組が放送されていない地域でもインターネットでいつでも視聴できるようになっている。

とりわけ『フリースタイルダンジョン』は、地上波での放送という波及力に加え、TwitterをはじめとしたSNSやブログなど、インターネットを中心にその面白さが広がってきた番組でもある。

しかし、YouTubeで配信するにあたって、番組内で使用する楽曲の権利許諾の取り直しに大きな負荷がかかっているため、テレビ朝日とZeebraさんとの協議の上で配信を取りやめることになった。

Zeebraさんも、特に洋楽の場合はYouTubeで配信できないためにバトルで使えない楽曲が数多くあることから、以前よりYouTubeからの撤退を望んでいた。

MCバトルにおけるビートは、そのバトルを形成する上で非常に重要な存在であり、多くの人の心を揺さぶるアツいバトルを番組から発信していく、MCバトルの魅力をさらに伝えるという意味では、最善の選択かもしれない。

現在は、4月からサービスを開始したインターネットTV局・AbemaTVでの再放送も行われているが、こちらでは引き続き配信を行っていくほか、特番も企画されている。

番組情報

フリースタイルダンジョン

放送局テレビ朝日系列
放送日時毎週火曜 深夜1:26〜1:56

関連商品

フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUND TRACK

VA
発売 : 2016年5月18日
価格 : 2,160円(税込み)
販売元 : GRAND MASTER

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