外相 南シナ海問題でラオスの主導的役割に期待

外相 南シナ海問題でラオスの主導的役割に期待
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岸田外務大臣は、訪問先のラオスでサルムサイ外相と会談し、南シナ海での中国による海洋進出の問題に、ASEAN=東南アジア諸国連合がまとまって対応できるよう議長国を務めるラオスが主導的な役割を果たすことに期待感を示しました。
東南アジアを歴訪中の岸田外務大臣は、2週間前に新政権が発足したばかりのラオスで、日本時間の4日夕方、新しく就任したサルムサイ外相と会談しました。この中で両外相は、中国が南シナ海で軍事的な動きを活発化させ、ASEANの一部の国と激しく対立している問題について、国際法に基づいて平和的に解決すべきであり、ASEANがまとまって対応することが重要だという認識で一致しました。そのうえで岸田大臣は、この問題で、議長国を務めるラオスが主導的な役割を果たすことに期待感を示しました。
また、岸田大臣は、今月下旬に行われる伊勢志摩サミットで、G7=主要7か国以外の関係国を招いて行う「拡大会合」に、ラオスのトンルン首相が参加する予定になっていることについて、「ASEANを代表して、ぜひ議論に貢献してほしい」と述べました。