記事詳細
【熊本地震】
熊本城は必ず完全修復できる! 匠の技を結集…「工事にかかってしまえば早いんですよ」
瓦は打音検査で使えるものとと使えないものを分けていく。熊本城ならばどうか、と聞いたところ「下手したら数十年やなあ」と絶望的な返事。
「ただね…」とこの担当者は続けた。「工事にかかってしまえば早いんですよ。修理個所の特定、材料の選定、工法の選択。大学の先生方が逐一、妥協のない議論が戦わされる。これに時間がかかるんです」
日本有数の「曳屋」は「自信がある!」
青森県・弘前城の修復に携わり、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた日本有数の曳屋「我妻組」(山形県米沢市)の社長、我妻悦雄さん(68)。
平成25年夏から28年秋までかけて行った弘前城の修復工事で、我妻組は重さ約400トン、高さ14・4メートルの弘前城天守閣(3層建て)を約3カ月かけて移動させるという離れ業をやってのけて話題となった。我妻組なら…。だが、熊本城は外観3層、実質6階建て。おそらく重量は数千トンはあるだろう。さすがに熊本城を“曳く”ことは無理では?