[PR]

 米大統領選の共和党候補者指名争いで、実業家のトランプ氏(69)の同党指名獲得が確実となった。3日にあったインディアナ州予備選でトランプ氏が大勝し、獲得代議員数2位のクルーズ上院議員(45)が選挙戦からの撤退を表明した。本選挙は、トランプ氏と民主党のクリントン前国務長官(68)が対決する構図がほぼ固まった。

 同州予備選では、共和党でトランプ氏が53%の得票率で、2位のクルーズ氏(37%)、3位のケーシック・オハイオ州知事(8%)を引き離し圧勝した。

 この結果、トランプ氏の獲得代議員数は少なくとも1048人で、指名獲得に必要な代議員総数の過半数1237人まで200人を切った。敗れたクルーズ氏は、残り9州での逆転は事実上困難に。インディアナ州ではクルーズ氏に一本化するという、ケーシック氏との選挙協力も不発に終わり、同日夜の集会で「インディアナ州に全てを注いだが、有権者はもう一つの道を選んだ。我々は選挙戦から撤退する」と表明した。