熊本地震が発生した14日以降、活動を自粛し、沈黙を守ってきた熊本県のご当地キャラ、くまモンが、こどもの日の5日から活動を再開することが4日、決まった。

 熊本県くまもとブランド推進室が同日夜、発表した。同室はメディア各社に流したファクスの中で、活動自粛の理由と今後の活動方針を説明した。

 「地震に見舞われた方々への心情を最優先に考え、活動を自粛していましたが、被災された子どもたちや高齢者、障害者の方々とのふれあいを目的に、明日から訪問活動を行います。こどもの日の明日は、子どもとのふれあいを中心とした活動を行います」としている。

 くまモンは県内の避難所などを訪問する予定だが、当面は混乱を避けるため、具体的な活動スケジュールは非公表にするという。

 くまモンの“復活”については先月末、避難所生活が長期化し、疲弊する子どもたちに元気を与えるため、県内の避難所をゴールデンウイーク中にも回る計画が急浮上していた。蒲島郁夫知事も報道陣に「くまモンも子どもたちやお年寄りの方々ととても会いたがっている。最適な時期に登場すると思っている」などと語っていた。