社会人として英語を勉強したことがある人にとって、一番身近な英語のテストと言えばTOEICですよね。社内公用語を英語にする会社が出てきたり、昇進要件にTOEICの点数が組み込まれているなんて話も聞きます。
幸い(?)にも僕が働いている会社はTOEICが関係ないのですが、英語が好きな僕にとって、TOEICというのは自分のモチベーションを支えてくれる試験でした。今回、そのTOEICが新形式になるということなので、改めて変更点を調べてみました。
2016年5月29日実施分から新形式へ
TOEIC|インフォメーション|2015年度|TOEICテスト 出題形式一部変更について|TOEICテスト 出題形式の変更点
公式ページによると、TOEICの新形式テストが実施されるのは、2016年5月29日からになるそうです。3月まで仕事に追われていたので、新形式へ変更になるという情報をチェックしていなかったのが悔やまれます。
だいたい試験制度が新しくなるという時は、難しくなることが多いので、どこらへんが新形式になったのか非常に気になるところです。
TOEIC 新形式 リスニングセクションの変更点
- 写真描写問題(Part 1)と応答問題(Part 2)の設問数が減ります。
- 会話問題(Part 3)の設問数が増えます。
- 会話問題の中に、発言が短くやり取りの多いものが加わります。
- 3名で会話する設問があります。
- Elisions(省略形: going toが gonnaなど)、 Fragments(文の一部分: Yes, in a minute; Down the hall; Could you?など)を含む会話が流れます。
- 会話やトークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問が加わります。
- 会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う設問が加わります。
公式ホームページから引用させていただいた情報によると、リスニングセクションの変更点は上記のようになるようです。パッと見た感じ、やっぱり難しそうですね。
省略形(going to → gonna)が出てくるということで、これまではビジネスライクな丁寧な英語を聴き取るという印象でしたが、同僚同士が職場で会話をするような自然な感じになるのかなと思います。
3名での会話や、印刷された図から得た情報をリスニングでも答える必要があるというのはまだいいとしても、最後にある「会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う」というのが特に気になりますよね。
TOEICのリスニングでは満点を2度取っていますが、新形式を受ける時には改めて戦略を練る必要がありそうです。
TOEIC新形式 リーディングセクションの変更点
- 短文穴埋め問題(Part 5)の設問数が減ります。
- 長文穴埋め問題(Part 6)の一つの文章に含まれる設問は3問から4問に増えます。
文書の全体的な構成を理解しているか問う設問が加わります。具体的には、
(1)長文穴埋め問題で、文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ問題
(2)読解問題(Part 7)で、文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ問題
- テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)、オンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う設問が加わります。
- 読解問題で3つの関連する文書を読んで理解する設問が加わります。
- 読解問題の設問数(1つの文書、複数の文書)が増えます。
- 文書中で書き手が暗示している意図を問う設問が加わります。
こちらがTOEIC 新形式でのリーディングセクションです。短文穴埋め問題が減り、長文読解が増えるというのは結構キツイものがありますね。面白そうなのはテキストメッセージやチャットのやり取りを問う設問が入っているというところです。
こちらもリスニング同様「文書中で書き手が暗示している意図を問う」設問があるということなので、国語のテストに近くなる感じでしょうか。それにしても「3つの関連する文書を読んで理解する」という問題もあるので、集中力が高得点の鍵になるんじゃないかと思います。
「いま」に集中して試験に臨む。これがTOEIC最大の攻略だと思っていましたが、新形式は一筋縄ではいかなそうです。
TOEIC新形式 これまでと同じ点
- 問題はリスニングセクション(約45 分間・100 問)と、リーディングセクション(75 分間・100 問)からなり、2 時間で200 問に答えます。途中、休憩はありません。
- リスニングセクションは会話やナレーションを聞いて設問に答えます。リーディングセクションは印刷された問題を読んで設問に答えます。
- リスニング5 点~495 点、リーディング5 点~495 点、トータル10 点~990 点のスコアで5 点刻みで表示します。
- テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
- マークシート方式の一斉客観テストです。
- リスニングセクションの発音は、米国・英国・カナダ・オーストラリアの4ヶ国が引き続き使われています。
変更点がたくさんありましたが、変わらないところもありました。とは言っても、ルール的なところばかりなので、あまり安心はできませんよね。
リスニングセクションの発音で、インドや中国などのアジアの発音が入ってくるんじゃないかと思っていましたが、これまで通りに米国、英国、カナダ、オーストラリアの4カ国だけのようです。その点はちょっとだけ安心しました。
まとめ
TOEICが新形式になるという話は先月くらいからTwitterなどで見ていましたが、具体的にどう変更になるのかを調べていませんでした。感想を一言で表すなら「難しそう!」ですね。
2時間で200問を解き続けるだけでも大変なのに、これまで以上にリスニングの会話文や長文読解が増えるということなので、受験をする際にはさらに自分の英語力を磨いて挑戦したいと思います。
TOEICの新形式の問題集も続々と発売されているようなので、また初心に戻って勉強してみたいですね。
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
【新形式問題対応】これだけ! TOEIC TEST全パート完全攻略! 【CD付】
- 作者: 赤井田拓弥,Jeffrey M. Bruce
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
それでは、また。