「海月姫」「主に泣いています」「かくかくしかじか」「東京タラレバ娘」など、描くマンガが次々とドラマ化やアニメ化、作品賞の受賞を受けている東村アキコ。
こちらの作品は、これまでの作品と一風変わって歴史物です。
従来から俗説として存在した上杉謙信女性説。
この漫画では、この上杉謙信女性説にのっとり、女性である上杉謙信の生涯を幼少時代から丁寧に描いています。
ストーリーの始まりは、上杉謙信が生まれるところから。
女性として生まれながら、男性として育てられていくのです。
ここから私達の知る上杉謙信の活動に至るまでを描いていくのでしょう。
この作者のこれまでの作品は、ノンフィクション的なもの(「ひまわりっ~健一レジェンド~」、「ママはテンパリスト」、「かくかくしかじか」)、奇抜なキャラの登場するギャグ漫画や日常系の漫画(「主に泣いています」、「メロポンだし!」、「海月姫」、「東京タラレバ娘」)が多いイメージだったので、歴史物を描くとは意外でした。
どんなもんだろう?という感じで読み始めたのですが、ストーリーに引き込まれる魅力があるのは、これまでの作品と同様。
歴史にうとい読者にも、ざっくりとした解説が入っていたりして読みやすいです。
既刊は2巻だけで、ストーリーが大きく展開していくのはまだこれから。
上杉謙信が女性であることが、どのように影響していくのか、今後の展開が楽しみです。