評判になっていた増田があったので読みにいきました。

 池上彰氏の凄さと限界
http://anond.hatelabo.jp/touch/20160503203335

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 途中までふむふむとよみ進めていった先で、まるで滝つぼに突き落とされるかのように手嶋龍一せんせ絶賛のくだりがあったので、椅子から落ちそうになりました。

 要するに、ソニーのような伝説というか自己演出を池上彰さんがやりつつ、広く浅く各分野の膨大な簡便な説明をテレビ風の味付けで繰り広げているだけで、別に何ら専門的に鋭角なタブーに切り込んでいるわけではまったくないという解説をされているようです。確かにそういう一面もあるのかなと思います。

 その流れで、多作な評論家活動をやり売れっ子というと佐藤優さんや森永卓郎さんといった御仁が連想で思い浮かぶわけですけど、佐藤さんは現場から離れて久しいですし、森永さんは先般のライザップ話や1分1,000円インタビュー料といったあたりで何となくいろんなことが分かります。まあ世の中そんなものなんだろうなあと感じました。

 翻って、いま時分が手がけている手持ちの案件の何とマニアックで分野の狭いことよ… 自分と関係している分野以外には興味がないんですよね。評論家や物書きとして上に行く人は、そういうテクニックをしっかり弁えて、うまい具合に自分自身の露出やイメージをコントロールしながら仕事をしているんだなあということが良く分かりました。

 ありがとう増田。