広島訪問「鋭意検討中」
【ワシントン西田進一郎】アーネスト米大統領報道官は2日の記者会見で、オバマ大統領が今月下旬に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で訪日する際の広島訪問について、「鋭意検討中だ」と語り、ケネディ駐日大使らと検討していると説明した。そのうえで「いったん決断したら、決断に至った経緯を説明する」と語った。
ホワイトハウスは「核兵器なき世界」を提唱したオバマ氏が任期中最後となる可能性が高い今回の訪日時に被爆地・広島を訪問することを検討しており、近く最終判断する見通しだ。アーネスト氏は「大統領が日本にいる間、どのような日程になるのか現時点では決まっていない」と説明し、決まっていないと繰り返した。
一方、オバマ氏は広島への原爆投下について謝罪すべきだと考えているかとの質問には「(オバマ氏は)考えていない」と語り、オバマ氏が広島訪問に踏み切っても謝罪することはないとの認識を示した。