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 朝日新聞阪神支局襲撃事件を機に始まった「言論の自由を考える5・3集会」(朝日新聞労働組合主催)が3日、神戸市であった。テーマは「戦後70年 メディアの責任――1億総発信社会で」。昨年の朝日新聞の記事取り消しなども踏まえ、信頼されるメディアのあり方を語り合った。

 集会には525人が参加。日本紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子さん(38)は「紛争地をメディアで見ると加害者、被害者の二元的なとらえ方が多い。現地の姿を知ることで対応できることがある」と述べた。作家の高橋源一郎さん(64)は「言葉がどうすれば遠くまで届くか。真剣に考えるべき問題だ」。

 朝日新聞の西村陽一取締役編集担当(56)は「報道する側が世の中に見られていることを意識せざるを得ないが、萎縮にはつながらない」と力を込めた。

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