今年第2四半期(4-6月)にも韓国の輸出が前年同期比で2桁の減少を示すとの見通しが示された。輸出相手国の景気回復が予想よりも遅れている上、原油安などの影響が予想されるためだ。
韓国輸出入銀行海外経済研究所は、第2四半期の輸出が前年同期比11%減少すると予測した。前年同期の輸出は1351億ドルだったため、11%減は1202億ドル前後の水準となる。韓国の輸出は今年に入り、下落幅が徐々に拡大している。2月の輸出は18.5%減の367億ドルで、金融危機以降で最大の減少幅を記録した。
同研究所は輸出不振について、輸出相手国の景気が低迷している点を挙げた。米国、英国、日本など主要国の景気低迷が続いている上、中国、ブラジルなど新興市場でも景気回復が遅れているためだ。同研究所関係者は「原油安の影響で、石油製品や石油化学部門で輸出減少が続く」と予想した。