日本の女子高生、術前・術後写真を無断使用した釜山の形成外科医院長を告訴

 重度のうつ病を患った後、韓国で整形手術を受けた日本の女子高生が、自らの手術前後の写真を無断で使用したとして、釜山市の形成外科医院の院長を告訴した。

 釜山鎮警察署は3日、釜山市内の形成外科医院のA院長が、医療法に違反したという告訴状が受理され、捜査を行っていると発表した。

 告訴状を出したのは日本の女子高生Bさん(18)。警察によると、2014年7月、A院長の形成外科医院で目と鼻の整形手術を受けたBさんは先月、副作用を訴え、再手術を受けようとしたところ、自分の目の写真が無断で医院の宣伝冊子に使われている事実を知った。

 裏切られたと感じたBさんと両親は医院側に強く抗議した後、A院長の処罰を求め、釜山鎮警察署に告訴状を提出した。

 一時、自殺を図るほどの重いうつ病に苦しみ、精神科に通院していたBさんは、自分を変えたいとの思いから、整形手術を受けることを決心し、A院長の形成外科医院を訪れた。手術前後に撮影した写真について、ほかの目的に使用しないでほしいという意思をはっきりと伝え、日本に帰ったという。

 さらにBさんは警察で、「医院側は手術の結果を評価し、医学発展や教育のために写真を撮影すると説明しただけで、写真を公開することには全く同意していなかったのに、写真を無断で使われた」と主張したという。

 これに対しA院長は「手術後に写真の(ほかの目的での)使用を拒否する意向を表明したということが、関連文書で十分に表記されていなかったというミスにより発生した事態だ。問題の写真は外に流出しておらず、医院内部の案内冊子だけに使用した」と釈明した。その上で「冊子は全て廃棄しており、Bさん側と円満に解決できるよう努力している」と付け加えた。

 警察は近日中にA院長を呼んで事情聴取を行い、患者の同意なく手術前後の写真を使用したことが、患者の医療情報を漏えいしてはならないと定めた医療法に違反しているかどうか見極める方針だ。

チェ・ウンギョン記者
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