辞めていく人が“スター”になる職場の問題点(2016.05.03)
■連載/あるあるビジネス処方箋
いよいよ5月。この時期、会社を辞めていく人も少なくない。職場で大きな話題になっていないだろうか。
「あの人、辞めるみたい」
「今度、○○社に行くんだって…」
「○○社って厳しいんでしょう?」
「あんなところに行くなんてねぇ…」
こんなことがいつまでも話し合われているような職場は、大きな問題を抱え込んでいることが多い。今回は、辞めていく人がなぜか“スター”のように話題を集める職場の問題点とその行く末について、私の取材経験を交えながら紹介したい。
■中途半端な職場
本来、会社を辞めていく社員はひっそりと消えていくものだ。タテマエとして、送迎会があったとしても、多くの社員の本音は「もう、どうでもいい人」なのだ。そもそも、目の前に大量の仕事がある。時間が迫っている。上司がいるし、同僚もいる。お客さんやクライアントが待っている。そんな中、辞めていく人に時間も気をつかう余裕なんないはずだ。
ところが職場では辞める人の話題で盛り上がる。これは、不健全な職場だ。多くの人が強い不満を抱え込んでいる可能性がある。しかも、仕事の量は多いわけではなく、忙しいわけでもない。上司もめちゃくちゃ厳しくもない。そんな中途半端で、あいまいな職場だから、周りの社員は辞めていく人をうらやましく思う。辞めていく人が“スター”になる時、職場は不満だらけのはず。その不満の中身が、何であるのかもわからなくなるほど、中途半端なのだ。
■人事マネジメントがない職場
辞めていく人が話題になるならば、社員たちが何らかの不満を抱えていることは間違いない。上司や同僚、仕事、賃金などの労働条件などに問題があることが考えられるが、要は職場が楽しくないのだ。だらだらと仕事をする環境で、厳しさも激しさも、笑いも涙もない可能性が高い。働く上で心が揺さぶられることがない。だからこそ、辞めていく人のことを妬んだりする。刺激が欲しくて仕方がないのだ。
こういう会社なら、役員や管理職は何らかの対策を早急に施す必要がある。仕事の量をあえて増やしたり、人事の大抜擢を行なったり、大規模な人事異動をしたりして、刺激を与えるべきだ。社内イベントなども頻繁に行なうほうがいい。懇親会を年に数回は開催し、みんなで酒を飲んで懇親をすることも必要だ。
辞めていく人が「スター」になる会社の役員や管理職は得てして、社員の心をつかむことができていないケースが多い。特に人事のマネジメントに関心がない人が多い。営業には熱心だが、人事の話題になると会話すらできない人もいる。強い職場を作るためには、人事マネジメントが不可欠なのだ。
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