- 2016-05-03 Tue 06:20:37
- 穂高
結局昨日は穂高連峰で、死亡2名、17名救助、1名未収容となりました。
昨日は富山県の立山や劔でも遭難がありましたし、一昨日はやはり長野県北部や埼玉県でも遭難があったせいで報道的には「春山登山で遭難相次ぐ」とされています。
しかし、穂高でのこの数の多さはちょっと異常でしょう。
それはなぜなのか……
端的に言うと「春の穂高に登るべきでない(登る技量のない)人が、大勢登ってしまっているから」ということです。
(2016/05/02 6:10 a.m.)
各々の遭難について、その状況や経過はそれぞれ異なりますので十把一絡げに非難することもできません。
でも、今回のジャンでの救助はちょっと酷すぎます。
僕は警察関係から事の詳細をあるていど知り得る立場にいますので、それを晒すようなことは控えますが、
はじめは「果敢にバリエーションルートに挑んだ中での不幸な事態」として捉えていました。
でも話をきいて、それが「無謀・無知の輩による安易で情けない救助要請」であったことを知りました。
そして連中には呆れるのを通り越して怒りさえ覚えてしまいます。
いやしくも穂高の積雪期バリエーションを登攀しようという者たちが、ふた晩のビバークで9名全員が行動不能なんてありえない。
そもそも30日に、ルート登攀を終えて安全地帯へ逃げ込めずにビバークを強いられている時点でダメでしょう。
30日土曜日は確かに地上の天気予報にない気象変化がありました。
でも山の天気予報では「夕方から小崩れ」との情報は示されていたし、例えそれが予想よりも悪いものであったにせよ、午後3時ごろまでは視界もあって十分に行動できる天候でありました。
そもそも「ジャンダルム飛騨尾根」はルート自体の難易度はそう高くはなく、コース取りでかなりグレードの変わるルートです。
しかしベース(それをどこに置くかで話も変わりますが)からの標高差や行程が長く、また一番の核心はジャンへトップアウトした後のロバ耳付近の通過と言えます。
つまりスピードと体力が求められるルートです。
それを無思慮にも大人数でやる、挙げ句に時間がかかってビバークとなる、あまつさえヘリ救助を求める。
フザケルナ! と言いたい。
以下は小屋周辺で見かけて、思わずシャッターを押してしまった人たちです。
1枚目と2枚目は人物をシルエットにしてありますが、それで何を言いたいかは読み取っていただけるかと思います。
また3枚目の「ほとんどスニーカー」という靴を履いていた方には「それ、雪入って冷たくないスか?」と尋ねると「ええ、冷たいです。」と返されて、それ以上会話になりませんでした。
亡くなってしまっている方もおられますので、死者にむち打つようなことは言いたくありませんが、あずき沢の登りで滑落するなんてことも、ちょっと考えられません。
(2016/05/02 9:30 a.m.)
先日の奥穂へのハシゴ場上部から滑落された方も、その後にどうやら下りではなく登りで滑落されたことが明らかになりました。
なんだか僕は言葉を失うし、もうどう対処していいのかもわかりません。
それでも昨日は奥穂雪壁の滑落防止ネットに引っかかって一命を取り留めた方もいるので、まあ多少は役にたったかとも思います。
でもこれだけ遭難がおきてしまうと、なんだか自分たちに無力感をおぼえてしまうし、ちょっと空しくなってしまいます。
こんなこともありました。
奥穂への雪壁へ取り付いてはみたものの、途中で引き返してきた方が、
「シングルアックスだから登れなかった、今時期はダブルアックスでなくてはムリですね?」
と尋ねられたので、
「いえ、そうではありません。アックス(ピッケル)がシングルかダブルか、という道具の問題ではなく、それは技術の話です」
とお答えしました。
それで、そもそもこうした岩と雪のミックス帯では素早く両手を使えるシングルアックスとすべきであること、
あるいはダブルアックスが必要となるのはまた違ったシチュエーションであることなどをご説明していたところ、
端で話を聞いていたカップルのお兄さんが、
「あのぅ、ボクたちピッケル無くって、コレなんですケド…… 奥穂、登れますか?」
と、ストックを二本見せられて、僕は椅子から転げ落ちそうになりました。
誰も遭難をおこそうとして山に登る人はいません。
でも、お願いですから、
その山に登る前に、そのルートに取り付く前に、その斜面に踏み込む前に、
「それを行ったらどうなるのか?」ということにもっと想像力を働かせてほしい。
雪の急斜面を登ったならば、必ず次はそこを下って戻らねばなりません。
ルートで時間がかかれば、結果として厳しいビバークを強いられることになります。
奥穂への雪壁で墜ちれば、たいていの場合死に至ります。
安易な考えのその行いが、いったいどれほど他者へ迷惑を及ぼすのかを、どうか思ってください。
こんなことがいつまでもくり返されていては、いづれ穂高は誰もが自由に登れる山ではなくなってしまいます。
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Comments: 41
- - URL 2016-05-04 Wed 10:59:49
私は登山は素人であり、また趣味にもしていません。今回この記事を読んだのはネットでシェアされていたからです。
驚いたのは、教え方が悪い、指導しないのが悪い、と受け取るひとがいること。私もゆとり世代に該当しますがこれがゆとりか?と思わず苦笑。
スマホやネットは自分で使いこなせて、でも自分にとって面倒な勉強は『おしえてもらえないとわかんない』ってことでしょうか。
登山以外でもよく生きていられるな~と思います- - URL 2016-05-04 Wed 10:45:04
今回のブログと、それに対するコメントには、登山を巡る本質的な問題がいっぱい詰まっていると思います。みんな、もっと分別ある、大人の登山者ならいいのに。
一転して軽い話ですが、最近の、噴飯ものの「山映画」、あれにも多少の問題がある。ハチローさんにはどう映っていますか?- jat URL 2016-05-04 Wed 10:23:27
はちろうさん、愚痴ですか?
山小屋はどうしてこの時期OPENするのですか?
GWは稼ぎ時だと聞いたことがあります。
素人が押し寄せるであろう長い休暇に山小屋を開けて、いらしてくださいと宣伝し、事故が起きれば糾弾するけれど、
山小屋は営利目的なのか、登山者の助けなのか、分からなくなる時があります。
愚痴も言いたくなるでしょうけど、
曖昧な文章では伝わりません。
分かる人だけ分かればいい、といった書き方では、本来理解すべき人たちには伝わりません。
せっかく多くの人が見る場なのですから、
変にオブラートに包んだり、察してくれ的な画像は自己満足だと思います。
GWに小屋を開けるなら、ただ受け入れるだけではなく、個々人にもっと積極的な指導をしてほしいものです。
小屋に着いた人の装備チェック、出かける人の行き先や経験の度合い、もっと登山者に接して注意喚起してほしいものです。
事後にここで愚痴を言っても、呆れたり怒ったりしても、また同じことが起こります。
雑誌は残雪期の山をもてはやし、山小屋はGW前に開けるのですから、入山者だけを避難するのもどうかと思います。- - URL 2016-05-04 Wed 09:46:21
営業開始時期ではなく、明らかに登山者の意識の問題です。
穂高周辺の山小屋の営業開始はかなり昔(最初から?)からGWであり、小さな事故を含め遭難はこんなに多くなかったはずです。
携帯電話の発達により、予備日やビバーグ装備を持たず、「ダメだったら救助を頼めばいいや。」くらいの軽い気持ちの人間。
一部のユーザーに限られるかもしれないが、ヤマレコにみられる自己顕示欲のために無謀な登山をする一部の人間。(それを助長しているヤマレコのシステムもかなり問題なので、運営側の改善を望む。)
こんな意識の人たちが多くなったのです。- Claire URL 2016-05-04 Wed 09:45:08
すみません、全く未経験者なので、小屋付近のシルエット写真の何が良くないのかよくわかりません。
下山スタイルなのでしょうか?- yoku722 URL 2016-05-04 Wed 03:09:11
宮田八郎様、初めましてyoku722と申します。
穂高岳山荘には毎年5~6回程度1年を通してお世話になっている者です。
自分は、山小屋があるおかげで沢山の登山者が安全に快適な登山を体験でき、ステップアップの大きな助けとなり、自立し成熟した登山者を育てる事に繋がっていると思っています。
こういう記事を読むたびに思うのは、山荘の皆さんや遭対協・山岳救助隊の皆さんにも、何事も起きませんようにという事です。それは、紛れもなく皆さんが北アルプスの希望であり、穂高の宝だからです。
無知を承知で誤解を恐れず述べさせていただくと、遭難多発の原因の一つは山小屋の『功罪』なのだと思います。
fumio-suzukiさんも仰られていますが(勝手に名前出してすみません)、GWに合わせて営業している事により、経験や装備の乏しい遭難予備軍が簡単に入山出来てしまっています。
もし、早月小屋(6月末)や剣山荘(7月以降)が4月末にオープンして富山県条例がなければ、間違いなく遭難予備軍が大量に剱岳に押し寄せるでしょう。また、GW中北ア南部でも南岳や双六周辺ではあまり遭難報道が出ないのも、小屋が開いていないのでそもそも登山者がほとんど来ないからだと思います。
雑誌やメディアで残雪期のアルプスを『春山』と呼び、小屋がオープンしていますよと聞けば、日替わりで厳冬期にも夏山にもなる大変複雑かつ非常にリスクの高い時期だという事が『ぼけて』しまい、何とかなるだろうとストックだけで奥穂に登ろうとしてしまう登山者が出てきてしまうのは、それ程不思議ではないような気がします。
極端だとは思いますが、北アルプスの2000m以上の山小屋営業開始が7月1日からだったら、GWに入山する登山者は限られますし、入山出来ない経験の少ない登山者に、入念な準備や万全な装備、夏山とは異なる体力・技術がなければ残雪期の北アルプスには踏み込めない事を効果的に理解してもらいやすいと思うのです。
この瞬間も現場で日々格闘し言われるまでも無く頑張っている皆様に対して、自分勝手で失礼なコメントとなってしまった事をお許しください。
最後にもう一度、皆さんは北アルプスの希望であり、穂高の宝です。
日々応援し、感謝の気持ちで一杯ですm(__)m- - URL 2016-05-04 Wed 01:22:08
死なないと分からない人種というのもいるので仕方がないですね。手取り足取りせずとも、エベレストの様に遺体は回収せずそのままにしておけば安易な登山者は減るのではないでしょうか。救助も事前に契約した者のみということにすれば、救助者も報われるでしょう。登山で最も啓蒙しなくていけないのはバカは死ぬということです。
- やまのぼらー URL 2016-05-04 Wed 00:28:55
どんなスポーツでもルールを学んでからみんなやるのに、なぜ登山は学ばず始めるんでしょうか。
野球だってサッカーだってバスケだって…
ルールを知らなかったり道具の使い方を知らなかったら、ゲームにならない。
教えて欲しい人は、クラブ活動やチームに入る。
登山にもガイド講習や山岳会、岳連の講習がある。
歩くだけだから?とても悲しいです。- スーパーマン URL 2016-05-04 Wed 00:22:08
5/1涸沢で若者が「この天候の中登る人マジかっこいいです!!」と言っていて呆れました。彼はピッケルを持たず、奥穂目指していたそうです。技量があれば山荘までピッケル不要かもしれないですが、何を言っているんだろうと。
5/2は北穂も雪崩、滑落があり、女性が滑落したパーティーの男性は、女性の事を気にもせず「やはりこの斜面はクライムダウンじゃないとダメですね!」と言ってきました。
よく見るとアイゼンが全く使えておらず、思わず、「降り方の問題ではない」と言ってしまいました。
また、ピッケルの使い方を知らないのか?鎌のように振りかざして、登りのトレースを必死に耕している男性もいました。おかげで雪が下に落ちる落ちる…。
本当に様々な方が山に入っています。
何を根拠に登れると思っているのだろうと疑問です。- 通りすがりの者です URL 2016-05-04 Wed 00:21:57
何十年も山に登ってる人の常識は初心者にはわかりません。怒る、呆れる、馬鹿にする。やめませんか?
ちゃんと指導出来るような機関、場所
人材を用意して教えればいい。
どんな凄い人でも始めは同じだったはず。
間違ってる?- ハリモト URL 2016-05-04 Wed 00:03:37
確かに‥
装備もスキルもマナーも不十分。
でも我々経験者、管理側の非も100%とは、言えない。
面倒で体力のいることかもしれないが、ちゃんと指導する。
何か不十分であったら、引き返すよう働きかける。
見ない、知らないふりはしない。
山だけでは、ないはず。
向き合わなければ何も解決しないのだから。- 井上 博史 URL 2016-05-03 Tue 23:25:00
初めてコメントします。
1月の日比谷での上映会で、ご挨拶させていただいた者です。(佐藤敦の友人)
私も、30日から涸沢に入ってましたが、1日の悪天候で、涸沢停滞しており、穂高岳山荘まで、お会いしに行けませんでした。
私は、GW涸沢が10回目くらいでして、涸沢停滞も3回目。
でも、テン場で隣に居たジジイ引率+ババア4人連れパーティーは、せっかく来たんだから〜、って。
さらに、私が、2日に下山する際には、あらっもったいない〜、って。
会話する気にもなりませんでした。
やはり、こうした悲惨な状況を、もっと周知するべきだと思います。
いろいろ批判もあるかと思いますが、これからも、宜しくお願いします。- あや URL 2016-05-03 Tue 23:06:24
いや~想像以上だったんですね。。。
こりゃ呆れて言葉になりませんね。。。
私も毎年夏に穂高に行ってますがこの時期がまだまだ冬山ってことを
知らないで?気付いてるのに?そんな技術&装備で登山なんて
死にに行くようなものですよね…
私達穂高を愛する者からするとそんな方々には今後穂高のみならず
山に近付いてほしくないものです。。。
やはりTVや雑誌での安易な取り上げかたにも問題ありなんでしょうね~。
なんだか悲しいです…(>_<)- うみたろう URL 2016-05-03 Tue 21:59:25
ニュースで今年のGWは遭難多いなと思ってましたが、ここまで酷いとは。
原因の一端に登山雑誌が安易に3000m峰を紹介しているのがいけないと数年前から思ってます。
関東だと、高尾山から始めて奥多摩・丹沢で充分に経験を積んでアルプス夏山、と確実にステップアップしてほしいのに、数回の登山経験でいきなりアルプスに来ないでほしい。たいていマナーの無い(知らない)若者ですが。
他のかたも書いてますが、アクセサリー感覚でピッケル持ってる人も多い 、ストックもカバーもつけずザックのサイドに先を上にして刺していたりと、創造力が欠如した人が多いこと。
2月の西穂高ロープウェイでもミドルカットのトレランシューズに縦走用ピッケル装備、細身のお洒落トレッキングパンツの若者を見ました。
雑誌でもっとステップアップの特集組む責任があるように感じます。- 501 URL 2016-05-03 Tue 20:06:55
初めまして。
こんな人たちの為に危険をおかしてまで救助活動をされる方にはほんとに頭が下がる思いです。
まだまだヒヨッコの僕でさえ写真の人たちが僕以下の装備、知識であることは明らか!
せめて入山料を徴収することで無謀な登山者を減らすことができるのではないかと思うんですが…。- fumio-suzuki URL 2016-05-03 Tue 20:03:57
一年を通してUさんの貴重な記事を読ませていただいてます。
まぁ~!そんな靴で登って帰って来れるなら、ン万円もする靴なんて必要ないんじゃないかと思えちゃいますyoね!(笑)
モンダイは靴などの装備じゃない現実を客観的に受け止めなくちゃいけませんね!
「「それを行ったらどうなるのか?」ということにもっと想像力を働かせてほしい。」
想像力・・・・確かに必要ですが、スニーカーを履いてGWの穂高を登ろうとする人に言っても理解されないと思います。
奴ら(老若男女問わず)にそんなことを並び立てても「要らんオセッカイ!」にしか聞こえないのです。
精神論でモンダイを解決しようとしても無理っていう現実を認識したうえで対応を考えないといけません。
↑多くの方々が入山の規制を提案されています。
確かに一理ありますが現実的でしょうか?・・・
定着までには計り知れないほどの時間を要してしまいます。
長期にわたって計画的に取り組むことだと思います。
私の意見をはっきり言わせていただきます。
「山小屋の営業開始時期を一か月先に延ばすこと」
そもそも何故?GW前に営業を開始するのでしょうか?
山小屋営業の開始時期が無謀登山者を生むことになってはいないでしょうか?
スニーカを履いてGW時期の3,000m峰に登ろうとする輩は「山小屋が営業している」からです(全部とはいいませんが)。
そんなヒンジャク輩がテント担いでGW時期の3,000峰なんて絶対に考えません。
危険に対する感受性が極めて貧弱な人間が多い現実を率直に受け止めなければいけないのです。
奴らにはヤツラの考え方ってものがありますから、出来ない輩にはデキナイってことを自らで認識させないとダメ!
いくら立派なお説教をしても、奴らにはお念仏くらいにしか聞こえていないはず!
もう一度言いますが、精神論で問題は決して解決できません。
まだまだ・・・・ドシロウトが3,000峰に登る時期じゃないんです。- かめ URL 2016-05-03 Tue 18:58:18
剣岳の様に条例規制が必要。登山届の受理書を持参している者だけに上高地や新穂高温泉などを通行できる様にした方がいい。
- T URL 2016-05-03 Tue 18:52:12
言いたいことがいろいろ書かれてて最高の記事内容でした。
これを全国の登山者が読んでほしいです。
僕はあまり変なのに遭遇したことありませんが・・・
五竜岳:木の棒とアイゼンで登頂
五竜岳:白岳直下で長靴の人とすれ違い、「アイゼンは?」と聞くと「ありません」呆れてスルーしました
この2件はいつまでも頭に残ってます
あと、ピッケルカバーをつけないで立山アルペンルートで観光客にピッケルぶつけてる人多数で
カバーを買えと激怒したことあります。
いつになったらマナー向上するのかなと思ってます- - URL 2016-05-03 Tue 18:08:00
迫る~ ショッカー
「初夏の山はまだ冬山」問題。夏山装備で冬山登るとマジ死ぬよ。
コミック アース・スターKindle無料版( http://www.amazon.co.jp/dp/B00XP9TF4A/ )、連載中のヤマノススメの最新の奴(49話)でまさにそれやってた気が。
主人公「富士山に再挑戦したいです。今月行こうと思ってるんですけど」
先輩「ええっ!?」 「もうオフシーズンよ?富士山」
主人公「でもまだ9月ですよ?」
「まあでも来年の春頃には行けますかねー」
「ムリムリ!富士山に最も雪が積もるのは4~5月の間なのよ。うんぬんかんぬん.というわけで、来年夏までは無理かなあ。」
みたいな話。
俺みたいな登山初心者のニワカでも知ってるっちゃあ知ってるんだが、知らん人は全く知らんからなあ。- many URL 2016-05-03 Tue 18:06:07
自分にとって何が迷惑なのかが不明確なので輪郭がぼやけている残念な文章
- 中野達也 URL 2016-05-03 Tue 17:36:51
読みながら、腹が立って仕方なかったです。こんなシロートで山をなめてる連中と同じように見られて、家族や友人から山行きを反対される。クルマの運転みたくコース毎に免許制とかした方が良いのかなぁ。
- 妖精さえ。。 URL 2016-05-03 Tue 17:13:05
ヘリが来て助けてもらえると思うから安易に行くんじゃないですか?
遭難したら春にミイラで見つかるだけと言われても同じ事をするかどうか。
やってる事はバイクで山道ぶっ飛ばして事故る奴らと本質的に同じです。
しかし彼らは道交法で縛られていて自業自得と呼ばれるのに、
山登りは遭難者として必死で救助してもらったり、死んでもムチ打たれる事もない。
そろそろそう云うのはやめにしたらいいんです。アグスタk2 いくらするか判ってるんでしょうか。- 栗せんべい URL 2016-05-03 Tue 16:23:47
こんなことになると、なんだか切ないですね。
自分も山登りは好きですが、無理をせず、自分の体力に見合った山(コース)を選ぶようにしています。
山は素敵な場所です。無理をせずに楽しんでもらいたいです。- 老害が URL 2016-05-03 Tue 16:05:59
まさに今の日本そのものを物語っているじゃないか。
暇を持て余した頭の働きが鈍い老害は
税金を無駄にし、食い散らかしていく。
そうやって世知辛い世の中にしていくんだ。- u URL 2016-05-03 Tue 15:57:00
雪山に憧れてアイゼンを買ったけれど、まだ雪山に行ってない者です。
奥穂高は夏に友人が登り、私もいつかは…と思っています。
皆さんが安全に登山できるよう、丁寧に整備して頂き頭が下がります。今回の事は本当に残念でなりません。
雪山初心者の私が写真を見て思ったのは、1枚目と2枚目のシルエットの方は、大きなザックを背負っていないので、万一 何 か起きた時に装備が足りず、困るのではないかと思いました。- ひよりん URL 2016-05-03 Tue 15:36:57
登山初心者です。
山岳会で山を学んでいる最中です。
こういった無謀な行動をする人たちは、山を知らないのです。
想像するほども知らないのです。
私もそうでした。
春山が、雪山が、どんなものなのか、知らないのです。
知れば知るほど怖くなる。
この人たちは、怖いと思わないのです。
遭難して、初めて知るのです。
ストック2本で穂高に来たカップルは、きっと、アイゼントレーニングなんてした事もないのでしょう。
今は自由すぎます。アルプス入山には講習の義務化や山岳会に入っているか、ガイド登山であるか、何か規制をしないとこんな人たちはこれからも事故を起こしに来るでしょうね。
お疲れさまでした。- - URL 2016-05-03 Tue 15:31:32
冬山に登り始めて数年の30代です。最近は師匠に連られて指導をうけていますが、それまではほぼ単独行で、情報もネットからだけ得た知識で冬山に臨んでいました。滑落停止訓練やトラバース、斜面下りの歩き方などした事ないまま・・・。なぜ挑んだかといえばネットで「穂高 冬山 5月」と検索すれば冬山のキレイな写真にあこがれ、それほど緊張感の無いレビューを見て、夏山と同じような緊張感しか抱かなく挑んでいました。事故は起こしたくない心配は誰にもありますが、昨今、ネットで拾う情報は冬山に登る「当然の事」は書いて無く、たくさんの人が登っていて大丈夫。といった様な間違った安心感を抱きやすいと思います。
- Okamura Toshiaki URL 2016-05-03 Tue 14:56:11
八郎さん、ご無沙汰しています。
ずいぶん昔のアイスクライミングや登攀の撮影でご一緒させて頂きました。
4月30日に五竜岳に登頂しましたが、今年の五竜は安易な輩は居ませんでした。例年よりも雪は少ないものの、前日の雨がクラストし、しっかりとしたフラットフッティングでトラバースをこなし、新雪のダンゴに十分留意して急雪壁の登下降をこなす必要があり、例年程度の難易度でした。
残雪が劇的に少なかった昨年GWも五竜岳に登りましたが、アックス持っていない、アイゼン持っていない、チェーンアイゼンの方がたくさんおられました。
危険やリスクを認識し、技術・知識を付け、自分の力量を過信することなく、おびえながら登ってもらいたいですね。- 雪山登らず URL 2016-05-03 Tue 14:29:14
論旨、大いに賛成ですが、
最後の締めは納得できません。
誰でも登れる山であるべきではない、と思うのですがいかがでしょうか。
素人が穂高の難易度や技量、リスクを考慮せずに自由に登ってこんなことになっているのですから、
認定制度なりクラス分けなりして共通理解を醸成する方向に動くべきかと思います。
スキューバダイビングでもそうですし、事故が多くなったら何らかの規制は悪いものではないと思います。- 窪田眞一 URL 2016-05-03 Tue 14:22:39
春山と言えど穂高周辺はバリエーションルートと考えた方が良いでしょう。アックスがダブルじゃないと登れないでしょうかとか、ストック2本で登れますかとか、空いた口が塞がりません。転倒やスリップして他の登山者を巻き添えにする怖れがあります。2枚の写真は腰が引けて降る姿勢ではない。危なっかしくて見ていられない。もっと命を大切になさって下さい。
- - URL 2016-05-03 Tue 14:07:23
ルールがある事なので、免許制にすれば良いと思います。免許がある車でさえ事故が起きるのですから、遭難事故は無くならないと思いますが。
- Kiyofumi Suzuki URL 2016-05-03 Tue 13:33:51
58歳 おっさんです。
青春を奥穂で過ごした者です。
遭難救助の報道を見る度に 頭をかかえています。
>>いづれ穂高は誰もが自由に登れる山ではなくなってしまいます。
元々、「誰もが入れる山ではない!」のです。
「ヤマレコ」などを読んでると、あたかも容易く「踏破」しているように錯覚してしまいます。
そこに至るまで、その人の努力も技量も「ヤマレコ」からは、読み取れません。
いづれ、、、近々、、、今年から、、、
『技量講習』のパスを発行して、入山規制を実施すべきだと感じます。
若い頃、何の躊躇も無く通過できた所で、立ち止まってしまう58歳です。
初心者の無知もさることながら、高齢者のうぬぼれもあります。
なんとかしなくては、、、、、良識ある山行者までもが、『無謀者』にされてしまいます。
- No name. From Japan URL 2016-05-03 Tue 12:53:51
山登り初心者です。穂高岳は祖母の故郷です。私は高尾山ですら麓が雪が無くても、冬はアイゼンを持参。奥高尾経由で先に進んだ際、やはりアイゼン必要でした。単なる流行で山に入るにしろ何にしろ、準備はキチンと!スマホ持ちであれば幾らでも情報は確認可能。高尾山の麓ですら救急隊が来るのを数回目撃しています。
- 冬山初心者 URL 2016-05-03 Tue 12:46:25
本文、拝見させていただきました。
ごもっともな内容、読んでいてまさに「それはあかんやろ!」との気持ちになりました。
初心者のため、後学のために教えていただきたいのですが、写真の一枚目と二枚目、どこが悪いところか、教えていただくことはできますでしょうか。宜しくお願いします。- Takayuki Inokuma URL 2016-05-03 Tue 12:01:52
まったく同感です。取材が相次ぎましたが、忙しくて断った所も多かったのですが、事故によってはそもそも残雪期の穂高連峰に登る実力がない人が沢山来ていることに問題があるのでは、と申し上げておきました。ハッチーさんのブログ、FBに勝手にシェアさせていただきました。問題がありましたら、削除します。
- 元初心者 URL 2016-05-03 Tue 11:54:49
観光シーズンに入ったら、人が入る山には登るな、ということなのですね。
もらい事故は、いただきたくない。
規制の話が遭難事故のたびに取り沙汰され、実施もされたんでしでしょうか。
ガイドを義務づけるとか、山行スタイルを変えるべき時代になってきているのかも
しれません。
自業自得ということ、交通事故と一緒で、河童橋や入山の場で、徹底的に周知すべきなのかとも思えます。
装備がお粗末な人は、目に見てわかるので、定点で入山を拒む(人に迷惑)ということも必要なのでしょう。
ブームなのはよいことですが、基本ができていない、でも、装備や環境がよくなったので、入山できてしまう、
小屋などにも甘えてしまう、というのは、ダメですよね。
- まいか URL 2016-05-03 Tue 11:43:17
貴重な情報ありがとうございます。無知 無防備がおこした事故であると私も考えました。この日私も穂高へ行こうと考えていました。しかし天候の悪さ、積雪があった事を横尾で会った登山客から聞き、穂高方面へ行くのをやめました。翌朝ジャン付近で捜索ヘリを見かけまさかと思っていました。山へ行楽を求め来ている、それは私も同様。貴重な休みでもあり絶対に目標達成したい気持ちもわかる。でも命あっての事です。わたしは「また来りゃいいじゃん、これっきりじゃないんだから」そう思います。もっと山を学びたい。学んだことが自分自身、又は他者の安全に繋がればいい。そう強く思います。
- 未経験者 URL 2016-05-03 Tue 11:40:58
先を考えても読めないレベルの人たちがやらかしていることなのでしょうけど、ブームとなると、素人でも、素人ほど、皆が良い良いと言う、そこを制覇してこそだと盛り上げてSNS等々で書きまくるところへ行くのを、どこへ行こうかと考えた際に選択してしまうものと思います。
もっと、どんなレベルならどの程度が可能かとか、そんな情報が多く知らされると良いですね。
それと、慣れた人たちが「ここへ行ってこそだ!」と難しいところへ言った話を得意気にして、素人がしらずにつられないように。
自慢したくなるのは人言誰でもありますが。- - URL 2016-05-03 Tue 11:12:20
毎年、お疲れ様です。今後も情報発信のほど宜しくお願い致します。少しでも八郎さんの声が大きく届くことを希望しています。
- 名古屋在住 URL 2016-05-03 Tue 10:47:35
昨年の名古屋のイベント楽しませて頂きました。今年も楽しみにしております。
イベントでも壇上の皆様の「悲惨な遭難を少しでも減らしたい!」という熱い思いを感じましたが、今も情けない遭難が続々と起こっているようですね・・・。
警察法を改正して、登山は全て自己責任とし、「何かあっても誰も助けに来てくれない。」という重い認識を持ってもらわないと、遭難防止は無理かもしませんね。タクシー代わりにヘリを呼びすぎです。しかも、タダって・・・。せめて、遭難救助は全て有償とし、お金が無い人は家や田畑売っぱらってでも後々支払うようにすべきかと。- - URL 2016-05-03 Tue 08:39:02
ハチロー様、詳細を有難うございます。このブログのファンが皆気にしていたハズです。
技量の自己分析も大変難しいし、救助隊のパトロールの方や山小屋スタッフが、登山者を振り分けできないですし・・・
ストックでの話は、私も吹き出しました!
これからも警鐘を鳴らし続けて下さいませ。