「攻撃したい相手を芸能人に攻撃させ、国民に浸透させたい政治思想を芸能人にテレビで語らせる:山崎雅弘氏」
憲法・軍備・安全保障
https://twitter.com/mas__yamazaki
>マライ・メントライン 文庫版『帰ってきたヒトラー』(河出書房新社)に書かせていただいた巻末解説が、「Web河出」に掲載されました。
https://t.co/PjVfVTZxEO ドイツ人読者の視点による本作の所見として、ご参考になれば幸いです。
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このマライさんの論考は読み応えある。
少し長いけどお薦め。
「もしナチスが復活したとして、彼らが最初から非理性的な暴言を吐きまくるような存在ならば、脊髄反射的な人たちでも悪の拡充を防げる公算が高い」
「しかし『ホンモノ』が現れてしまったらどうなのか? かつてナチスが、ヒトラー自身がそうだったように、彼らの最初の語りかけは『いやぁ、最近のガソリンの値上げはキツいっすよねえ…』というような、党派や主義主張を超えて誰もが納得し、ついうなずいてしまう内容なのだから」
「ヒトラーは徹底的に『オレ文脈』でのみ発言する。ゆえに本来的な意味で会話が嚙み合わない。しかし、相手にとって都合のいい誤解をさせるだけの余地も微妙に存在する。その結果、一種の精神的な『商談』が成立してしまう……これは、客観性を呑み込むほどに巧緻な主観を戦術的に活用した、特異で強力なコミュニケーション術といえる」
党派や主義主張を超えて誰もが納得し、ついうなずいてしまう内容の言説。
日本会議の推進する憲法改正キャンペーンには、この種の「一見無害で誰もが納得し、ついうなずいてしまう」素朴で情緒的な言葉が巧みに盛り込まれている。
同意しない者は、それらの「美徳」を否定する者のように錯覚させられる。
「いま起きている現象は、権力にとって不都合なことを言う人に対し、非難したり、過激に行動したりするよう仕向ける姿勢を政権が取っているということ」(神奈川)
http://bit.ly/1rswJjr
「これまでは、政権を批判する個人がいたとき、その個人を批判するのではなく、政府を擁護する形の言論が行われてきました。常識的なマナーでしたが、この紳士協定を破ってもいいという認識が急速に広まっています」
「『政府のやっていることは正しいのだ』と主張せず、『政府を批判している新聞をつぶすべきだ』という言い方をする」
「権力が、言論人による攻撃をうまく使って、自分が攻撃したい人を間接的に攻撃するという現象が生まれています。『権力との一体感』は、権力が生み出せる資源の一つであり、現政権はそれを最大限活用しています。だが、権力の側がそうした動きを利用しているのであれば、なおさらこの程度のことで表現者たちは萎縮してはいけません」
HKT48指原莉乃「(子供は)産めれば産めるほど産みますよ。国に貢献したい。体の限界が来るまで産みます。いまの安倍さんの話を聞いて私もちゃんと子供を産んでしっかりお母さんにならなきゃ。しっかり仕事もします」(日刊スポーツ)
http://bit.ly/1rPAQH2
喜ばせ組?
子どもをたくさん産むことは「国に貢献」することだという価値観を、人気アイドルが全国ネットのテレビ番組で時の最高権力者相手に嬉しそうに言う。
最高権力者は満足した表情で「君は政治家に向いている」とその人気アイドルを褒める。
北朝鮮の話かと思ったら、放送したのは日本のフジテレビだという。
政治権力者が攻撃したい相手を芸能人に攻撃させ、政治権力者が国民に浸透させたい政治思想を芸能人にテレビで語らせる。
木村草太氏の指摘する「権力との一体感」とは「権力に庇護される(という幻想の)安心感」でもあるので、社会に不安が広がれば広がるほど、権力者に都合のいい状況が創り出される。
社会的・経済的な不安が増大している時、個人としてそれに立ち向かうよりも、「権力との一体感」や「権力に庇護される(という幻想の)安心感」に身を委ねた方が、心理的なストレスは短期的には軽減される。
その後で、より大きな心理的・物理的ストレスが自分にのしかかるかもしれないとは想像しない。
>litera 百田尚樹・製作総指揮の「改憲PR映画」がトンデモすぎる! 幣原喜重郎の発言を捏造していた嘘つき作家
https://t.co/Ew0Q4Nd6Ue
>litera 安倍首相と日本会議がふりまく「日本国憲法はGHQの押しつけ」は真っ赤な嘘だった! 歪められた白洲次郎の発言
https://t.co/FZtoqpcMZR
>litera 改憲派のリーダー・櫻井よしこは「言論人の仮面をかぶった嘘つき」だ! 憲法学者・小林節が対談を捏造されたと告発
https://t.co/3YP2V6Maqs
このリテラの記事三本はどれも一読をお薦め。
首相周辺や日本会議の論客が、仲間うちでの「嘘ロンダリング」によって、誰かが最初についた嘘をグルグル回して大きな「幻影」を創り出し、遠くから見ている人間に「実体」だと錯覚させる手法が詳しく記述されている。
現首相の周りには嘘がうごめいている。
個人として嘘をつく人間の場合、病的な事例を除けば、心理的抑制のハードルは内面の価値観で規定された一定の幅に収まるが、集団として嘘をつく人間は、心理的抑制のハードルを集団の価値観に委ねてしまうため、その基準が一度動き始めると集団の構成員もそれに引きずられていく。
嘘に際限がなくなる。
集団の中で絶対的に正しいとされる大義名分のためなら、嘘をついても許される。
政治目的達成のための嘘は、効果的な武器として推奨される。
古今東西、この種の手法を用いた宗教的・政治的権力者は多いが、それを制度的に抑制する智慧として立憲主義等が創り出された。
日本はどちらの道へと向かうのか。
>sig_yok 安倍による立憲主義への挑戦とマスコミ報道への統制が強化される中で、憲法記念日を前にしたNHKの世論調査では7割近くの人々が「立憲主義を重視すべき」と回答しています。 アベ政治による日本の民主主義憲法の破壊を許してはなりません!
>SEALDs【共同通信社世論調査】 安倍晋三首相の下での改憲に「反対」56・5%、「賛成」33・4%。 参院選投票先、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法を判断材料にするかどうかについて「する」59・5%、「しない」35・3%。東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016050102000131.html
>矢野和葉 そう、聞くべきは護憲か改憲かでも、改憲可能かどうかでもない。安倍首相の下での改憲、自民党改憲草案をどう思うかだよね。
>廣瀬哲雄 「政治的主張をするな」とか、「中立的に論じろ」というのが、すでに政治的で、特定の党派に利しているんだよ。
>Jun Makino
https://t.co/6RNiO8UfHf IAEAが原子力規制委に安全基準満たしていないと13の勧告〜緊急時計画区域内の公衆への情報提供も
首相が「特に意味のない定型句」として繰り返し口にする「世界で最も厳しい安全基準」の実体がこれか。

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