高速道路で渋滞する原因と緩和する方法
日本の高速道路の渋滞には長さ100kmを超えるものも存在しましたが、ETCの普及、道路の開通、改修などにより年々減少しています。
更新日: 2015年08月13日
pharenaさん
日本の高速道路の渋滞には長さ100kmを超えるものも存在しましたが、ETCの普及、道路の開通、改修などにより年々減少しています。
更新日: 2015年08月13日
pharenaさん
渋滞の定義
NEXCO中日本/東日本/西日本が管理する高速道路における渋滞とは、時速40km以下で低速走行あるいは停止発進を繰り返す車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態をいいます。なお、渋滞長とは上記渋滞状態の車列の長さをいい、渋滞時間とは上記渋滞状態が継続した時間をいいます。
ただし、東京外環道や京葉道路、アクアラインなど都市部の高速道路では、この定義によらず、時速25km以下、時速20km以下など、路線毎に違った基準値が定められています。
交通渋滞の定義は、道路管理者や交通管理者ごとに異なっている。 例えば、警視庁では統計上、下記を渋滞の定義としている(警視庁交通部 交通量統計表)。
一般道路 : 走行速度が20km/h以下になった状態
高速道路 : 走行速度が40km/h以下になった状態
高速道路で発生する主な渋滞の原因は、交通集中渋滞(自然渋滞)
高速道路における主な渋滞原因には、以下の3つがあります。
交通容量以上に交通が集中することにより発生する「交通集中渋滞」
工事の規制に伴って発生する「工事渋滞」
交通事故によって発生する「事故渋滞」
このうち、「交通集中渋滞」は全国における全渋滞の約64%を占めています。
交通集中渋滞の75%以上は、前の車からのブレーキの連鎖が原因になっています。
ブレーキの連鎖というのは、
前の車が減速する→それを見た後続車も減速→さらに後続も減速、と続いていくことです。
このブレーキの連鎖が渋滞へとつながっていきます。
このように渋滞のメカニズムは解明されています。
上り坂及びサグ部による渋滞 【交通集中渋滞の約58%】
サグとは道路の「谷」に当たるところで、下り坂から上り坂に転ずる部分です。上りと下りの高低差が小さいと、運転者は上りになったことにしばらく気がつきません。
有名なサグ部としては「東名高速道路の大和トンネル」や、「中央高速道路の小仏トンネル」、「関越自動車道の花園IC付近」など、渋滞の名所です。
下り坂から上り坂にさしかかる所を「サグ」と呼ぶが、そのような所では気付かないうちに速度低下してしまう車があり、後続の車との車間距離が縮まることから、次々に後続の車がブレーキを踏むことになり、渋滞が起こる。
「〇〇トンネル付近を先頭に〇kmの渋滞」というような情報はいつも同じ場所がアナウンスされますが、「名所」ができるのはこのためです。
日本における高速道路では山間部のように険しい地形上に路線を建設するため、傾斜が多く存在する。ドライバーが平坦部と変わらないアクセルの踏み方で上り坂を登ろうとすると、傾斜角度3%程度のドライバーも気付かないほどのわずかな傾斜でも速度が低下する。特に加速性能の低い大型車は速度低下が大きい。
後続の車は前方車両のわずかな減速に対し、安全のためにと前方車両以上に減速してしまうことがある。これがいくつか繰り返されると、後方の車両はかなりの低速状態になってしまい、渋滞が発生する。
サグ部での渋滞のメカニズムは、
a.下り坂でドライバーが減速する。
b.ドライバーが上り坂に切り替わったことに気づかない。
c.減速した状態のまま走行する。
d.後続車がブレーキを踏む。
e.dの連鎖が起こり、渋滞となる。
このため、平らな道になると、ドライバーが加速を始め、
自然と渋滞が解消されるわけです。
サグ部などでの、渋滞中の衝突事故も多い
トンネル入り口部による渋滞 【交通集中渋滞の約20%】
トンネルにさしかかった際に、トンネル入り口部の暗がりや圧迫感により、一時的に速度が低下してしまう車があり、後続の車との車間距離が縮まることから、次々に後続の車がブレーキを踏むことになり、渋滞が起こる。
トンネルは視覚的に狭く感じ、明るさも変化するため、ドライバーはその入り口付近でアクセルを緩めてしまいやすい。その結果、交通容量が低下する。また、雨水をはくために中央に向けて上り坂となっているトンネルもあり、これも渋滞の原因となっている。
上り線の宝塚西トンネルではトンネル入り口での速度低下に加え、トンネル手前で下り坂が上り坂に転じるサグがあり、二重に速度が低下する。
下り線の宝塚東トンネルは、トンネル手前でほぼ平らなところから勾配が上りに変化し、さらに宝塚ICで合流があるという主要な原因を満たしている。
上り線の宝塚西トンネルを先頭とする渋滞は24年には約200回、下り線の宝塚東トンネルを先頭とするものは約180回発生した。
インターチェンジ合流部による渋滞 【交通集中渋滞の約14%】
インターチェンジから流入する車の合流に伴い、一時的な交通容量の不足により渋滞が起こる。
日本の渋滞最長記録は、1995年12月27日に発生した154km。
かつて日本の高速道路の渋滞には長さ100kmを超えるものも存在しましたが、ETCの普及、道路の開通、改修などにより年々減少しています。
日本での史上最長の渋滞は、1995年12月27日に発生した154km。名神高速道路の秦荘PA(滋賀県)を先頭に、東名高速道路の赤塚PA(愛知県)まで車列が連なり、解消されるまで23時間を要しました。(滋賀県~愛知県でのゲリラ豪雪による通行止めの影響)
高速道路で距離の長かった渋滞
1位 1995年12月27日 名神高速道路 秦荘PA (滋賀県愛荘町、現・湖東三山PA)~ 東名高速道路 赤塚PA (愛知県豊川市) 154km
これまで最も長かった渋滞の総距離は、1995年12月27日に名神高速道路(名神・泰荘PA付近)~東名高速道路間(東名・赤塚PA付近)下り線で発生した、154kmです。滋賀県から愛知県にかけて豪雪となり、多くの箇所で通行止めが発生したのが原因でした。しかも、年末の帰省ラッシュに重なったことに影響を受けて、異常な距離の渋滞が発生したのです。
2位 1990年8月12日 中国自動車道 山崎IC (兵庫県山崎町)~ 名神高速道路 瀬田西IC (滋賀県大津市) 135km
3位 1995年8月11日 名神高速道路 竜王IC (滋賀県竜王町)~ 中国自動車道 福崎IC (兵庫県福崎町) 129km
4位 1995年5月2日 東北自動車道 ~ 東北自動車道 126km
5位 1994年8月13日 関越自動車道 水上IC (群馬県水上町)~ 関越自動車道 川越IC (埼玉県川越市) 122km
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