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 鹿児島県上空で通信が途絶えた航空自衛隊機U125(乗員6人)の捜索をしている防衛省は7日、同県の高隈山系で乗員とみられる4人を心肺停止状態で発見した、と発表した。周辺では同機のものとみられる部品も見つかった。自衛隊や県警は、8日以降も捜索を続ける。

 防衛省によると、4人のうち1人は7日午後1時15分ごろ、高隈山系の一つ、御岳(1182メートル)の頂上の東約500メートルの地点で発見された。さらに午後3時35分ごろに、1人目の発見場所から半径約50メートルの範囲で3人を見つけた。

 行方不明機は、空自入間基地(埼玉県狭山市)の飛行点検隊の所属。6日午後1時過ぎに鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋基地を離陸し、約1時間20分後に同基地の北約10キロの高隈山系周辺でレーダー画面から消えた。約4分前に最後の無線交信があったが、異常はなかったという。自衛隊や警察などは6日に続き7日朝から約600人態勢で捜索した。

 発見された人数について防衛省は当初、「6人」と発表したが、約2時間後に「1人」に訂正した。空自は「現場からの情報が伝達される途中で、誤って伝わってしまった」と説明。詳しい経緯を調査している。