3実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。牛山医師「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
2016年3月12日
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
牛山医師
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m13s
![3124](http://megalodon.jp/get_contents/273097336)
文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m52s
福島の県民健康調査によって原発事故当時18歳以下だった人たちに甲状腺癌が多発していることが明らかになっています。
この5年間で県が把握しているだけでもすでに116人が手術を受けられています。
甲状腺癌は侵進行も遅く命に関わることのない悪性度の低歪んだと言われていますが、実はそれは成人以降の女性に見られる成人の女性の甲状腺癌の話です。
2011年の福島原発事故以前、小児甲状腺癌は非常に少なく、診療経験のある医師は日本の甲状腺の専門医の中でも非常に稀でした。
チェルノブイリ原発事故後に7000人に増えたとされる甲状腺癌は、腫瘍が小さくてもリンパ節や肺転移などを起こしやすく、進行しやすいと言われています。
今回、ほとんどの方を手術された福島県立医大の報告を見ると、手術を受けた方々の90%以上は腫瘍の大きさがすでに手術適用基準を超えていたり、または小さくてもリンパ節転移や肺転移を起こしていたり、
甲状腺の外に広がりを見せていた、進行したものであり、
「いますぐ手術をしてよかった」そんな症例だったとのことでした。
これは、たくさん甲状腺癌が見つかったのは検診をしたせいだ、スクリーニング効果だ。
それは「過剰診断だ」という意見とはそぐわない事実です。
ではなぜこれだけの多くの甲状腺癌が福島の子供達に見つかったのか?
まったく、まだ解明されていません。
放射線の影響かどうかも、県の検討委員会の中ですら意見の相違があり、「影響とは考えにくい」とか、「影響を否定するものではない」とか、非常に曖昧な表現をされています。
患者さんやご家族は、今回診断された甲状腺癌がなぜ起こったのか、とても悩んでおられます。
お母様はすぐにおっしゃるんですよ。
「あの頃の食事が悪かったんでしょうか」
「放射能汚染を気にせずに食べさせたから、だからなったんでしょうか」
「外で遊ばせたのがいけなかったのか」
高校生の子は「自転車で通学したからいけなかったんだろうか」
皆さん自分を責めています。
また、遺伝的なものなのか?
そんなふうに、お子さん本人も親御さんも自分がいけなかったのかととても悩んでおられます。
実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。
再手術の前に治療方法においてセカンドオピニオンを希望される方も当然おられるんですが、
福島県内では「それは県立医大に行くように」と言われて、相談に応じてくれる医療機関もほとんどなく、実現が困難な状態なんです。
より良い医療を受けたいという患者として、また、人の親として当然の願いを実現させたいと思っています。
担当医師とのコミュニケーションも上手く取れていない。
それを上手く取れるようにお手伝いしたいと思っています。
甲状腺癌というものについて、忌憚のない意見の交換や、適切な情報の共有をして、できるだけ不安を、少しでも取り除いてあげたい。
また日常生活での健康に関する疑問に気軽に答えて、より安心できて健康的な生活を楽しめるようにサポートしたいと思っています。
また、叶えば、ですけれども、
患者さんがご自身の経験を活かせるよう、例えば、手術の経験をまた新たに患者になった方に伝えていく、そんな手助けもしたいと思っています。
福島の健康相談会とかに行くと、最近は「放射能」という言葉すら口にしにくくなっています。
また福島県外では、放射能とか福島の問題はもう過去の話になっています。
そんないま、臨床医としてやれること、やるべきことがここにあるのではないかと私は思っています。
私は原発事故当時ちょうど18歳以下だった子供をこの関東で育てている母親本人でもあります。
また、病気を抱えている患者さんの日常生活への助言や様々な不安を軽減することが主な任務の一つである内科の臨床医です。
そんな私はいま言っているような使命感を持ってこの甲状腺がん家族会の世話人になりました。
甲状腺外科の専門医がアドバイザーになってくださっています。
また他にも、甲状腺専門医のバックアップが得られています。
甲状腺がんという病気になってもより良い治療を受けて、不安を減らして、より安心して幸せに生活ができるよう医師として力を尽くしたいと思っています。
どうぞ、甲状腺がんと診断された福島の子供さんやご家族の方が一人でも多く参加されて、繋がって、力を合わせて問題を解決できるように皆さんもお力を貸してください。
以上です、ありがとうございます。
2016年3月12日
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
牛山医師
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m13s
文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m52s
福島の県民健康調査によって原発事故当時18歳以下だった人たちに甲状腺癌が多発していることが明らかになっています。
この5年間で県が把握しているだけでもすでに116人が手術を受けられています。
甲状腺癌は侵進行も遅く命に関わることのない悪性度の低歪んだと言われていますが、実はそれは成人以降の女性に見られる成人の女性の甲状腺癌の話です。
2011年の福島原発事故以前、小児甲状腺癌は非常に少なく、診療経験のある医師は日本の甲状腺の専門医の中でも非常に稀でした。
チェルノブイリ原発事故後に7000人に増えたとされる甲状腺癌は、腫瘍が小さくてもリンパ節や肺転移などを起こしやすく、進行しやすいと言われています。
今回、ほとんどの方を手術された福島県立医大の報告を見ると、手術を受けた方々の90%以上は腫瘍の大きさがすでに手術適用基準を超えていたり、または小さくてもリンパ節転移や肺転移を起こしていたり、
甲状腺の外に広がりを見せていた、進行したものであり、
「いますぐ手術をしてよかった」そんな症例だったとのことでした。
これは、たくさん甲状腺癌が見つかったのは検診をしたせいだ、スクリーニング効果だ。
それは「過剰診断だ」という意見とはそぐわない事実です。
ではなぜこれだけの多くの甲状腺癌が福島の子供達に見つかったのか?
まったく、まだ解明されていません。
放射線の影響かどうかも、県の検討委員会の中ですら意見の相違があり、「影響とは考えにくい」とか、「影響を否定するものではない」とか、非常に曖昧な表現をされています。
患者さんやご家族は、今回診断された甲状腺癌がなぜ起こったのか、とても悩んでおられます。
お母様はすぐにおっしゃるんですよ。
「あの頃の食事が悪かったんでしょうか」
「放射能汚染を気にせずに食べさせたから、だからなったんでしょうか」
「外で遊ばせたのがいけなかったのか」
高校生の子は「自転車で通学したからいけなかったんだろうか」
皆さん自分を責めています。
また、遺伝的なものなのか?
そんなふうに、お子さん本人も親御さんも自分がいけなかったのかととても悩んでおられます。
実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。
再手術の前に治療方法においてセカンドオピニオンを希望される方も当然おられるんですが、
福島県内では「それは県立医大に行くように」と言われて、相談に応じてくれる医療機関もほとんどなく、実現が困難な状態なんです。
より良い医療を受けたいという患者として、また、人の親として当然の願いを実現させたいと思っています。
担当医師とのコミュニケーションも上手く取れていない。
それを上手く取れるようにお手伝いしたいと思っています。
甲状腺癌というものについて、忌憚のない意見の交換や、適切な情報の共有をして、できるだけ不安を、少しでも取り除いてあげたい。
また日常生活での健康に関する疑問に気軽に答えて、より安心できて健康的な生活を楽しめるようにサポートしたいと思っています。
また、叶えば、ですけれども、
患者さんがご自身の経験を活かせるよう、例えば、手術の経験をまた新たに患者になった方に伝えていく、そんな手助けもしたいと思っています。
福島の健康相談会とかに行くと、最近は「放射能」という言葉すら口にしにくくなっています。
また福島県外では、放射能とか福島の問題はもう過去の話になっています。
そんないま、臨床医としてやれること、やるべきことがここにあるのではないかと私は思っています。
私は原発事故当時ちょうど18歳以下だった子供をこの関東で育てている母親本人でもあります。
また、病気を抱えている患者さんの日常生活への助言や様々な不安を軽減することが主な任務の一つである内科の臨床医です。
そんな私はいま言っているような使命感を持ってこの甲状腺がん家族会の世話人になりました。
甲状腺外科の専門医がアドバイザーになってくださっています。
また他にも、甲状腺専門医のバックアップが得られています。
甲状腺がんという病気になってもより良い治療を受けて、不安を減らして、より安心して幸せに生活ができるよう医師として力を尽くしたいと思っています。
どうぞ、甲状腺がんと診断された福島の子供さんやご家族の方が一人でも多く参加されて、繋がって、力を合わせて問題を解決できるように皆さんもお力を貸してください。
以上です、ありがとうございます。
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