米ゴールドマン・サックス・グループは、円安の予想を撤回し、日本銀行が追加の景気刺激措置を打ち出すか示唆するまでは円が対ドルで上昇するとの見通しに転じた。チーフ通貨ストラテジストのロビン・ブルックス氏らアナリストが2日のリポートで新たな見通しを示した。4月24日には今後数カ月に円が下落すると予想していた。

  ブルックス氏はリポートで、黒田東彦総裁が「日銀のバランスシートに関する市場の懸念に真っ向から立ち向かうまでは、ドルの対円相場にとって抵抗のない道筋は下落だ。ドルは最終的には円に対して大きく上昇するだろうが、短期的にはそうはならない」と書いている。

  同氏に2日、電子メールや電話でコメントを求めたが応答は得られていない。

  最新のリポートでは円相場の具体的な予想水準は示さなかったが、4月と3月には1年以内に1ドル=130円まで下落すると予想していた。

原題:Goldman Succumbs to a Stronger Yen, Mirroring Euro Call Misfire(抜粋)