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[オピニオン]ゲーム中毒は両親のせい?

[オピニオン]ゲーム中毒は両親のせい?

Posted May. 03, 2016 07:28,   

Updated May. 03, 2016 07:39

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建国(コングク)大学産学協力団のチョン・イジュン教授は2000人余りの青少年や保護者について深層分析し、小学生や中学生は両親の干渉が多いほど、高校生は両親の期待が高いほど、ゲームに打ち込む傾向があるという調査結果をまとめた。両親によるストレスがゲームに過度に打ち込む原因だ、という意味だ。最近、子供たちは容姿であれ、成績であれ、就職であれ、なんでも自分の意思通りに進まないと両親のせいにするきらいがあるが、今はゲーム中毒までを両親のせいにされるとは、両親という立場は本当に大変なものだと思う。

◆この研究も、全体図を理解するためには、関連機関を探る必要がある。この研究は韓国研究財団の社会科学研究(SSK)の支援を受けて行われ、報道資料は韓国コンテンツ振興院が提供した。韓国コンテンツ振興院はゲームなどのコンテンツ産業を支援する文化部傘下機関であり、韓国研究財団は未来創造科学部が主務省庁となっている。複数の関連機関がゲーム中毒の複数の原因のうち、とりわけ両親からのストレスを強調するのは、ゲーム中毒を家庭の責任、個人責任のせいにしようとする狙いがあるらしい。

◆高麗(コリョ)大学の權貞彗(クォン・ジョンへ)教授が1999年から2012年にかけて、専門学術誌に発表された70件の研究をメタ分析法で分析した結果、ネット中毒の危険要因には個人の性格や社会的支援如何、親子関係、ネット自体の特性、環境的要因などがある。例えば、自己逃避の性向があるか、不安やうつ病指数の高い人は、ゲームであれ、アルコールであれ、依存する傾向が強い。保健福祉部はゲーム中毒を麻薬やアルコール、賭博中毒などの病気に定め、これに疾病コードを付けると発表した経緯がある。

◆韓国社会では子供の学業に対する両親の期待が大きいので、ほかの国に比べて青少年たちのストレスが高いのは事実だ。ストレスを受ければ自己統制ができず、ゲームにさらに打ち込むこともありうる。しかし、スポーツや音楽、映画、読書などの健全なレジャー活動を通じてストレスを解消する青少年たちも多い。ゲーム中毒に陥った両親が子供の面倒を見ないケースもある。ゲーム中毒の重要原因を両親のせいにするのは、被害者を加害者と見誤る過ちを犯すことだ。

鄭星姬(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.cm