熊本地震 熊本と大分の被害 死者49人関連死疑い17人

熊本地震 熊本と大分の被害 死者49人関連死疑い17人
今回の熊本地震で熊本県で亡くなったのは、7つの市町村で合わせて49人に上っています。このほか、避難生活による体への負担など地震の影響で亡くなったと思われる人は合わせて17人となっています。
熊本県によりますと、今月14日から相次いでいる地震で亡くなった人は、県内の7つの市町村で合わせて49人に上っています。
亡くなった人が最も多いのは震度7を2回観測した益城町で20人、次いで、南阿蘇村で15人となっています。また、西原村で5人、熊本市で4人、嘉島町で3人、八代市と御船町でそれぞれ1人が亡くなりました。
今月16日の地震で大規模な土砂崩れが起きた南阿蘇村では、今も1人の行方が分かっていません。

地震による死者・行方不明者

熊本県によりますと、今月14日から相次いでいる地震で亡くなった人は、県内の7つの市町村で合わせて49人に上っています。
亡くなった人が最も多いのは震度7を2回観測した益城町で20人、次いで、南阿蘇村で15人となっています。また、西原村で5人、熊本市で4人、嘉島町で3人、八代市と御船町でそれぞれ1人が亡くなりました。
今月16日の地震で大規模な土砂崩れが起きた南阿蘇村では、今も1人の行方が分かっていません。

災害関連死の疑い

熊本県によりますと、避難生活による体への負担や持病の悪化などによって亡くなったと思われる人は、合わせて17人に上るということです。
内訳は、熊本市で10人、阿蘇市で2人、宇土市、益城町、御船町、氷川町、南阿蘇村でそれぞれ1人となっています。
ただ、益城町で死亡した1人については、町は、地震で建物が倒壊したことが直接的な原因だとしています。
熊本県や自治体は、17人が災害関連死に当たるかどうか調べるとともに、避難生活による疲労や持病の悪化、それに、エコノミークラス症候群などに注意するよう呼びかけています。

負傷者

けがをした人は、30日午後1時半現在で、重傷が336人、軽傷が1161人となっています。
NHKが大分県内の各自治体に取材したところ、午後5時半現在、一連の地震による県内のけが人は重傷者4人、軽症者24人の合わせて28人となっています。

住宅被害

熊本県の災害対策本部によりますと、30日午後1時半現在、県内では合わせて1万7855棟の住宅で被害が確認されています。
このうち、全壊は、益城町で1026棟、西原村で344棟など合わせて2246棟です。また、半壊は2862棟、一部破損は熊本市で9355棟など、合わせて1万2747棟となっています。
県は、このほかにも、熊本市で全壊と半壊があわせて1万6063棟、益城町で半壊と一部破損がおよそ4400棟など県全体でさらに2万棟余りの住宅が被害を受けているおそれがあるとして確認を進めています。

避難者

熊本県の災害対策本部によりますと、熊本県内では、午後1時半の時点で、423か所の避難所におよそ2万6000人が避難しています。このうち避難者が最も多いのは、熊本市で1万2045人、次いで益城町が5366人、阿蘇市が1800人。御船町が1409人、西原村が1317人、宇城市が1171人などとなっています。

NHKが大分県内の各自治体に取材したところ、自主的に避難している人は、午後5時半現在、2つの市で合わせて40人となっています。自治体別では由布市が22人、別府市が18人となっています。

断水

NHKが熊本県内の市町村に取材したところ、30日午後5時現在で、5つの市町村の合わせて1万3057世帯で断水が続いています。
このうち益城町では、今月25日から一部の地区で給水が再開されましたが、今も町の半数以上のおよそ6600世帯で断水が続いているほか、西原村でも村の大部分にあたるおよそ2500世帯で断水が続いています。
さらに阿蘇市ではおよそ1700世帯、南阿蘇村で1363世帯、御船町では894世帯で断水が続いています。一方、熊本市内の断水は30日、すべての地域で解消されました。