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【大リーグ】

ダル423日ぶり実戦 156キロ連発

2016年5月3日 紙面から

1年2カ月ぶりの実戦復帰を前に、レンジャーズ傘下のマイナー2Aフリスコのブルペンで投球練習するダルビッシュ(11)(共同)

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◇コーパスクリスティ4−3フリスコ

 のっけから156キロ! レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)は1日、テキサス州フリスコで傘下2Aフリスコの一員としてコーパスクリスティ戦に先発。昨年3月5日のオープン戦以来、423日ぶりの実戦登板で最速97マイル(156キロ)を連発し、2イニングを無安打無失点に抑えた。内容は打者8人に対して32球中18球がストライクで、2奪三振、1四球。順調ならば、今後はあと4度のマイナー調整登板を経て、今月下旬にもメジャー復帰が見込まれる。

 メジャー復帰した際は、どんな球を投げるのか。空恐ろしささえ感じさせた423日ぶりの実戦登板だった。ダルビッシュは1回、3番打者に最速97マイル(156キロ)を連発。スライダーと直球で三振を奪い、最後の打者は中飛。家族として一緒に暮らすレスリング元世界王者・山本聖子さんも見守る中、2イニングを貫禄のノーヒットに抑えると、2Aでは超異例の大入りとなった1万1842人観衆は総立ちで拍手を送り、背番号11もグラブを上げてこれに応えた。

 「本当に安心。良かったなという感じ」。共同電などによれば、昨年3月の右肘靭帯(じんたい)修復手術から初実戦のダルビッシュは興奮冷めやらぬ様子で、目は真っ赤だった。「気持ちが入り過ぎたところ以外は良かった。1回目のリハビリ登板なのに、いきなりメジャーの無死満塁ぐらいの気持ちで投げてしまった」。不安感についても「肘がぶっ飛ばない(故障しない)かなと思いながら投げた。それだけは本気で思っていた」と素直に吐露した。

 球を受けたジメネス捕手は、球団地元紙スターテレグラム(電子版)によれば「球の切れがすごかった。本人は口に出して言わないだろうけど、かなり興奮していたのは確かだ。(通常の約30分前の)試合開始から1時間も前にキャッチボールをしようと言い出したからね」と笑った。同捕手によれば、直球の体感は98マイル(158キロ)だったという。ダルビッシュ本人は、最速97マイルと伝え聞き、「ここの球場は表示が遅いらしいから、実際は99マイル(159キロ)出ていたかも」と冗談めかして語った。メジャー復帰は今月下旬の予定。リハビリ中の猛トレーニングで進化した右腕は、日本ハムの後輩・大谷翔平に次ぐ日本投手2人目の100マイル(161キロ)も夢ではない。

 

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