「森の京都」玄関口目指し 美山の暮らし発信、拠点誕生
京都府南丹市美山町の豊かな食や、自然に根ざした暮らしを発信する複合拠点「森の京都・美山エビスウッズガーデン」(同町静原)が4月にオープンした。地元食材を提供するカフェ、薪(まき)ストーブやアウトドア用品のショールーム、地域の情報発信コーナーなどがあり、京都丹波国定公園や「森の京都」の玄関口として観光客と住民双方に親しんでもらう。
■地元食材カフェ、薪ストーブ販売、景観動画…
3月まで市の指定管理者として、食堂兼直売所「美山ゑびす屋」を運営していた会社「ファインイズミ」(同町)に、地元の若手メンバーが加わり、府の振興策「森の京都」のターゲットイヤーにも合わせ、店を全面的にリニューアルした。
カフェは岐阜県から移住した倉地優治さん(43)、沙織さん(31)夫妻が切り盛りしている。美山の旬の食材を使ったおしゃれなランチや、中部圏独特の豪華なモーニングセットなどが人気を集めている。
薪ストーブのショールームは関西有数の品ぞろえで、専任スタッフが詳しく説明し購入後の薪の調達を含めたサポートを行う。5月中はストーブ価格を2割引きするなど導入を後押しし、木を利用したエコな暮らしを美山から発信する。
情報コーナーでは観光情報や、かやぶき民家が残る宮島地区の景観の魅力を動画なども使って伝える予定。岡本高明代表取締役(40)は「従来の道の駅とは一線を画すよう、美山の食材や木材の強みを十分に生かした拠点にした。地元の活性化や雇用創出につなげたい」と意気込む。
午前10時~午後6時営業。火曜定休。問い合わせは同店TEL0771(75)2123。
【 2016年05月03日 11時47分 】