大仁田ほえた!橋下氏へエール「参院選で政界復帰」を予言
“引退→撤回”を繰り返してきた元参院議員で現役プロレスラーの大仁田厚(57)が18日、大阪都構想否決で政界引退を表明した橋下徹大阪市長(45)にエールを送り「参院選で政界復帰」を予言した。「けじめ会見で若い人の同情票が集まる」と“橋下維新”が再旋風を巻き起こす可能性を示唆した。
“自称政治評論家”を名乗ったこともある大仁田は、久しぶりの政治の話題にほえまくった。橋下氏とは友人ではないが、知人を通じて面識がある。「笑顔でさばさばと引退を明言したようだが、はらわたは煮えくり返っているはず。自分の理想を崩されると、どんな人でも落ち込む。特に橋下さんみたいなタイプは、悔しくてしょうがない。でも、それを見せない。政治家ってそういうもんなんじゃー」。政界復帰を大胆予言した。
大仁田はこの日、プロレス専門誌の取材を受けていた。プロレスラーとして全国巡業を続けており、23日には東京・大田区体育館で、元クラッシュギャルズの長与千種(50)と組んで、元極悪同盟のダンプ松本(54)組と電流爆破デスマッチで戦う。いずれも“引退撤回”組だ。大仁田は「何回、引退したんだっけ?」と言うほど、プロレスを引退、復帰を繰り返している。1995年5月5日に川崎球場を超満員にした“涙の引退試合”は社会現象にもなった。大仁田厚として6回復帰し、別人格のグレート・ニタも大阪湾に消えたが、その後“蘇生”した。そのバイタリティーで政界にも進出し、参院議員を1期6年務めた。
07年には政治家を引退したが、10年に長崎県知事選に出馬。“うそつき”の批判をものともしない政界の先輩として、橋下氏の心境をこう表現した。「何においても、けじめは必要なんだ。だから立派な会見だったと思うよ。でもそこから分析が始まるんじゃ。橋下さんもこれから分析して、どう変心するかは、誰にもわからない」。引退→復帰ではなく、その間に「分析」というプロセスがあることを強調。「二枚舌とは違う」とも言った。
「橋下さんの引退表明で、若い人の同情票が集まると思う。だから維新の党は結束しなければならない。江田代表が辞めている場合じゃないよ。来年の参院選で橋下維新が躍進する可能性だってある。今さら、タレント弁護士なんか誰も見たくはないでしょう」。大仁田は無視されることを承知で、橋下氏の「引退撤回」へエールを送った。
◆大仁田 厚(おおにた・あつし)1957年10月25日、長崎市生まれ。57歳。73年、ジャイアント馬場に師事し、全日本プロレスに入門。82年にNWAインタージュニア王座奪取。84年、負傷で引退も、89年、FMWを旗揚げし、有刺鉄線電流爆破デスマッチで“涙のカリスマ”として復活。2001年、参院選(自民党比例代表)で約46万票を獲得し初当選。05年、明大政経学部2部卒業。現在はプロレス「爆破王」チャンピオン。