乙武氏、おおさか維新の参院選出馬断る…不倫騒動で自民擁立見送り後に打診

2016年5月3日6時0分  スポーツ報知

 おおさか維新の会が4月、「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡氏(40)に夏の参院選東京選挙区(改選数6)での出馬を打診し、固辞されていたことが2日、共同通信の同党関係者への取材で分かった。自民党も乙武氏の擁立を検討したが、週刊新潮で不倫問題を報じられ見送りを決めた経緯がある。おおさか維新の働き掛けはその後だった。

 党関係者によると、大阪を本拠とするおおさか維新は参院選での党勢拡大を狙い、首都圏に擁立する目玉候補を模索。「乙武氏は知名度が高く、比例票の上積みも見込める」(同党幹部)として出馬を打診した。

 党内では乙武氏を擁立すれば、かえって世論の反発を招きかねないと懸念する声もあったが、松井一郎代表らが「不倫問題で、これまでの活動や実績が否定されたわけではない」と判断した。周辺によると、乙武氏はおおさか維新に対し「出馬は考えられない」と4月中に返答したという。

 おおさか維新からの出馬打診について、乙武氏に近い関係者はスポーツ報知の取材に「乙武さんは『ない』と話している。しばらくは政治と関わらないとも話していた。(不倫騒動など)問題が起きたばかりだし、道義的に見てもないのでは」と話した。現在、乙武氏は家族との時間を最優先にし、講演などの活動を控えているという。

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