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2009.07.02
知られざる和モダンの宿「ホテル井筒」
東京オリンピックの年にできた長野県松本市の「ホテル井筒」。訪れると内装は予想以上にオリジナルで、こういうものを探していたんだ、と思った。
旅館系のインテリアは改変されやすい。なんど裏切られたことか…。しかし、中でも残りにくいのが浴場で、ホテル井筒も大浴場はさすがに当初のものではなかった。高度成長期的な浴場・温泉施設でインテリアが現役のもの、どこかにありますかね?
(21)コラボレーションが生きた築45年の和モダン建築:ホテル井筒 - 倉方俊輔の「ドコノモン100選」
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/column/20090630/533699/
今回もさまざまな巡り合わせがあった。設計者の野老正昭さんとインテリアを担当された野老春子さんから、当時の状況をお聞きできたのも良かった。
「野老」と書いて「ところ」。どこかで見た覚えが…と思ったら、デザイナーの野老朝雄さんは息子さんだった。阿部仁史さんの「FRP Ftownビル」の外装を担当されたり、最近の『新世代建築家・デザイナー100』
もちろん築45年なので、ホテル井筒の内装が完全に当初のままというわけではない。しかし、これくらいモダンで和で、斬新な設計が残っているものは珍しいのではないか。
玄関ドアのガラスもオリジナル。「HOTEL IZUTSU」のロゴがスタイリッシュだ。サインデザイン~インテリア~建築の横断ぶりや、玄関ドアの押し手のデザインなどに感じられるのは、野老朝雄さんとの連続性。
高度成長期らしい勢いを満喫できる「デザインホテル」。吹き抜けのホール空間を味わい、ガラスブロックの浴室を体験し、宴会場で驚いてほしい。稲葉なおとさんの本
ヨッシー
こんにちは。いつも拝読していますが、今回は驚きでした。まさに稲葉なおとさんの「名建築に泊まる」の世界ですね。ぜひ泊まりに訪ねてみたいと思います。そういえば、今出ている雑誌「和樂」は、稲葉さんセレクトの宿の大特集ですね。高級感あふれる雑誌に、いきなり吉阪先生の国民宿舎天望立山荘の稲葉流写真がドカンと載っていて、びっくり、そして、嬉しくなりました。
2009/07/02 Thu 09:47 URL [ Edit ]
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